進学先のビジネススクールが決定すると、受験のプレッシャーから解放されて多少時間にも余裕が生まれますよね。
VISA申請や留学先の住居の手配等の雑務はあるものの、プログラムスタート前の比較的ゆっくり過ごせる出発前のこの期間に何をしておけば良いのかをまとめました^^
始まってしまえば怒涛の日々なので、この期間の過ごし方は重要です。
【関連ワード】海外MBA 渡航前準備/イギリス 留学準備/イギリス MBA/ 留学前 予防接種/ イギリス 歯医者/留学前にすべきこと
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身体のメンテナンス
進学先決定から渡航までの期間はそれぞれの状況により異なりますが、一般的には3~6ヵ月といったところでしょうか。
この間に必ず身体のメンテナンスをしておきましょう。
特に健康状態に不安のない人でも、住み慣れた日本国内にいるのとは環境が大きく異なります。気候も食べ物も水も何もかもが違う地域で暮らすというのは、身体にとってかなりのストレスな上に、プログラム中は課題に追われ精神的にも負担がかかり体調を崩しやすくなります。
特にMBAは、タイムマネジメントスキルやマルチタスクスキルを磨くという理由で、あえて厳しいタイムスケジュールを課すプログラムが殆どなので、覚悟が必要です。
MBAがスタートすると、レジリエンス(resilience)という言葉に頻繁に出会います。レジリエンスというのは「回復力」とか「しなやかさ」という意味で、困難な状況下で適応できる能力のことです。つまり、困難な状況を意図的に作り出すプログラムになっています。
体調を崩してしまっては何もできなくなってしまうので、体調管理は最重要です。しっかり準備していきましょう!
かかりつけ医を受診する(予防接種も)
かかりつけ医がいれば、留学に際してまずは相談にいきましょう。
留学中に気を付けることや、持参すべき常備薬を確認するとともに、必要であれば健康診断や予防接種を受けます。留学先の国によっては特定の疾病に対する免疫を証明する必要がある場合があるので、事前にしっかり調査の上で余裕をもって準備しましょう。
痛み止めや風邪薬といった常備薬については、現地の薬局でも手に入りますが、必ず飲み慣れている薬を持参しましょう。特に欧米で売られている薬は日本の物と比べて成分の含有量も多く強力なものが多いので注意してください。
筆者は肌が弱いので、かかりつけの皮膚科を受診して、少し多めに塗り薬等を処方してもらいました。処方薬は一度に処方できる用量に限度があるのですが、それだけでは不安だったので、同等の成分の薬を薬局でも購入して持っていきましたよ。水の違いやストレスもあり、普通肌の人でも皮膚トラブル結構多いです。
留学先で何か不調が現れても日本のように対処できるとは限らないので、出発前にできるだけ不安要素を取り除き、事前に準備できるものは手配しておきましょう!筆者は当時、年に1度会社で健康診断を受けていましたが、留学前には自治体が行っている検診で対象になっているものは出来るだけ受診しておきました。
結果が出るまで結構ドキドキしますね…。
日頃先延ばしにしてしまいがちですが、良い機会だったと思います^^
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歯医者の治療を済ませる
虫歯があると自覚している方は、絶対に治療を済ませておきましょう。
そうでなくても、歯科検診は必ず行っておくことをおススメします!1~2年の留学ですが、歯科系のトラブルに見舞われている留学生ってびっくりするほど多いです…。
なぜ?って程に、本当に多い。
治療費が高額という問題もありますが、保険で賄える場合でも、詰め物が何度も取れたり痛みが引かなかったり…コミュニケーションの問題なのか何なのか、筆者の周りで歯医者にかかってスムーズに治療が済んだケースに出会ったことがありません。
ちなみに筆者の留学先はイギリスですよ。
歯が痛くて授業を欠席するとか、前歯がとれてミーティング欠席とか、信じられないようなことが何故か起こります。
コロナパンデミック以前は、マスクは防犯上NGだったのです。
渡航を控えている方、とにかく歯医者に行きましょう!
海外留学保険を検討する
健康診断を受け、身体のメンテナンスをして常備薬を持参しても、予期せぬ出来事は起こるものです。病気以外でも、事故に遭ってしまったり、盗難にあったり、滞在先で備品を壊してしまったり。
気を付けていても、避けられないこともあります。
そういったトラブルに見舞われた際に補償してくれる海外留学保険(海外旅行保険)について、余裕を持って内容を確認し、検討しましょう。
出発日当日まではインターネットで受け付けてもらえますが、現地に到着してしまうと加入ができないので、注意してください。
保険に関しては、必須ではありません。考え方次第です。
但し、加入しない場合も、留学中にどういったリスクがあるのかを知った上で決めるべきだと思うので、内容は確認しておくことをおススメします。クレジットカードに「海外旅行保険」がついているものも多いので、その補償範囲も確認して比較検討しましょう。
カード会社に問い合わせると、補償内容を教えてくれますよ^^
航空機遅延や手荷物の補償も有難いですが、それ以上に、人を傷つけてしまった時や何かを壊してしまった際には補償額の桁が違ってくるので、言葉通り安心を買う感じですね。
●治療・救援費用
●航空機遅延の際の諸費用
●家財や身の回り品の盗難・破損
●借家の賠償責任(火災)
●家族の死亡・危篤による一時帰国費用etc.
何かあった時にサポートが行き届いているプランを選びましょう。特に初めて海外に滞在する場合は、日本語サポートに救われると思います。
現地で使うカードを準備する(お金の管理)
現地通貨への両替方法や、現地で買い物をする際の決済方法を決めて、事前に準備をしておきましょう。
MBA留学が決まっている方にお金の話をするのも釈迦に説法ですかね
- 現金
- クレジットカード
- デビットカード
- プリペイドカード
- 現地の銀行口座開設
- その他
各種カード類は審査や発行手続きに時間がかかります。
余裕を持って申込みましょう。
MBA留学で年単位で現地で生活するとなると、両替の際のレートや手数料の違いで、かなり金額に差が出ます。よく比較検討して、一番お得にスムーズに使用できるカードを準備しましょう。
筆者は当時、マネーパートナーズをFX口座を開設して、FXの両替機能で超格安で両替した後、その通貨をマネパカード(プリペイドカード)に移して使っていました。当時は断トツでお得な方法だったんですが、現在はサービスが終了してしまいました…残念。
いずれにせよ、カードや管理方法は、複数パターン用意しておくのが良いです。用途によって特定のカードが使えなかったり、盗難に遭ったりということもありますからね。
クレジットカードもVISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレスといった国際ブランドの内、2~3つ用意しておくと安心です。
1年~の留学の場合、現地で銀行口座を開設するのが便利ですが、現地での利便性が高い反面、日本の銀行とのやり取りの際に手数料が高額になってしまったりするので、必要に応じて使い分けましょう。
留学の際におススメのクレジットカードやデビットカード、現地の銀行口座のメリット・デメリット等は説明が長くなってしまうので、別の記事でまとめますね。
現地の日本人在校生にコンタクトをとる
進学先が決定したタイミングで、ぜひ現地の日本人在校生にコンタクトをとりましょう。
渡航前に準備しておくべきものや各授業の試験情報など、実際にその大学のコースにいないと分からないことが沢山あるので、前年度の日本人メンバーと繋がることで受けられる恩恵は絶大です。
選考や進学先決定のプロセスで既に繋がっているという方も多いと思いますが、進学先決定の知らせというのは在校生からしても嬉しいものです^^
進学先を決定した時点でまだ在校生との交流がない場合、MBAの職員に問い合わせれば、連絡先を教えてくれるはずです。
渡航するタイミングは、1年制プログラムだとしても在校生がまだ帰国前で現地にいることが殆どなので、事前に渡航日を連絡しておけば直接会って話をすることができます。
帰国に際して処分する生活用品や教科書等を前年度生から受け継ぐというのもあるあるで、これがかなり有難いです。生活用品を一から現地で揃えるのって大変な上に、1年~2年後には処分することが分かっているので勿体ないですしね。
物によっては、日本人留学生の間で代々受け継がれていたりしますよ^^
筆者の場合、前年度のOBOGには、プログラム中に学業的にも精神的にも本当に助けられました。とても優秀で人柄の良い方々で、今でも憧れているのと同時に、卒業生として恥じない道を進まなければと思わせてくれます。
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ビジネスの基礎知識を日本語で理解しておく
異なるバックグラウンドを持つ生徒達が「ビジネスリーダーに必要な知識やスキル」を学ぶ場がMBAです。
1年制であれ2年制であれ、プログラムの最初のステージでは幅広い分野の基礎的なビジネス知識を一通り学びます。
基本的にどのビジネススクールでも、この最初のファンデーションの期間が最も多忙を極めます。まだ生活にもクラスメイト達にも慣れていない時期なので、振り返ってみても精神的に一番辛い時期だったと思います。
留学前にやっておくこととして、もちろん語学力の底上げというのも有効なのですが、それよりも「日本語で基礎的な知識を頭に入れておく」ことが助けになります。
語学力は数か月では大して変わりませんが、知識は詰め込むことができます。語学力に関して+αで取り組むとすれば、授業に関連する単語をまとめておくのが良いですね。
重要なことは「概念を理解してイメージを掴むこと」です。
授業が始まってしまえば当然全て英語ですが、日本語でイメージが掴めていることは英語になってもスムーズに頭に入ってきます。むしろ頭の中にヒントが転がっている状態になっているので、日本語で掴んだイメージと英単語が結びついて英語上達の助けにもなります。
この感覚を言葉で上手く説明できないのですが、そもそも頭の中に全くイメージがないものを英語で理解することは難しいです。単語を知っている知らないという問題ではなくて「概念」なんですよね。
MBAでは多くのフレームワークやビジネスモデルを学びますが、浅く広く理解しておくとかなり楽になると思います。
特にバックグラウンドがビジネス系の学部でない方は事前の日本語での学習をおススメします。
時間がない方にはこちらの↑「MBA必読書」がおススメ。サクサク読めて短時間で有名どころを押さえられます。
詳細は授業や予習資料で学べるので、前準備として大事なことは、効率的に広く触れておくことです。授業中に「あ、あのフレームワークだな」と知識と結び付くと、とてもやりやすいです^^
他には「道具としてのファイナンス」も良かったです。事前にざっと目を通しておいて、ファイナンスの授業でつまずいた時に要点を読み返していました。
MBAでは英語ができるかできないかではなく、ビジネスをどれだけ理解していて、どれだけ自分の経験に基づいて自分のスタンスを発信できるかが問われます。
留学直前の限られた時間の中では、英語に固執せず足りない知識を効率的に補完しておくことに目を向けてみましょう。
最後に
今回は海外MBA出発前にやっておくべきことについて、筆者の経験をベースにお伝えしました。
いよいよ渡航のタイミングが迫ってくると、期待と不安で落ち着かなくなりますよね。
目標に向かって頑張っている皆さんの留学が実り多きものになりますよう心から応援しています!
気を付けて頑張ってきてくださいね^^ Stay safe stay healthy!
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