IELTSの再採点制度をご存知でしょうか。
受け取ったスコアに違和感や疑問があれば、再度の採点を依頼できる公式のリマーク制度です。「Enquiry on Results」略してEORとも記載されます。制度自体を知ってはいるけど実際に活用したことがない方って多いのではないでしょうか。
これ、絶対に活用すべきです。
筆者は3回申請をして2回スコアが修正され、その内の1回はWritingで1.0アップしています。
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再採点(Enquiry on Results)制度とは?
試験結果に疑問がある場合に「1度だけ」再採点を依頼できる制度です。
再採点の結果は最終結果となり、これが覆ることはありません。基本的に有料のサービスですが、再採点の結果バンドスコアが修正された場合は支払った金額は全額返金されます。尚、4技能のうち1つのテストのみの依頼でも4技能全ての依頼でも費用は変わりません。数に関わらず希望のテストの再採点を依頼できます。
注意して頂きたいのは、申請期限・申請方法・費用などが主催元によって異なる点です。
申請窓口は「受験したテストセンター」です。
IELTSは本当にこの点がややこしいです。共通窓口ではないんですよね…。
日本国内のIELTS運営に関する情報は以下の記事からどうぞ↓
なので、必ず「再採点を依頼したい試験」の申込先の指定する方法に従って手続きを行って下さい。
スコア提出の期日が近くなると、主催元にこだわらず日程優先で複数受験するというケースもあると思います。その場合は特に間違いが起きやすいので、しっかり確認しましょう。
その際、受験センター番号(JP〇〇〇)と成績証明書に押されているスタンプ(JP〇〇〇から始まる識別番号と文字列)を確認した上で、申し込み先に間違いがないことを窓口に確認しましょう。
以下、費用とルールの一覧を載せておきます(2022年3月時点6月時点)。
主催元 | 費用 | 申込期限 | 結果タイミング |
---|---|---|---|
ブリティッシュ・カウンシル | 15,000円(税込) | 試験日から6週間以内 | 3週間程度 |
日本英語検定協会 | 9,000円(税込) | 筆記試験日より39日以内郵送必着 | 3週間程度 |
UK PLUS | 15,000円(税込) | 試験日から6週間以内 | 1~4週間程度 |
ジーエルアカデミア | 15,000円(税込) | 試験日から6週間以内 | 3週間程度 |
IDP | 11,000円(税込) | 試験日から6週間以内 | 2~4週間以内 |
JSAF | 11,000円(税込) | 試験日から6週間以内 | 2~4週間以内 |
北九州予備校 | 11,000円(税込) | 試験日から6週間以内 | 2~4週間以内 |
絶対失敗できない人向け
再採点の結果はいつ届く?
前述の通り、再採点の結果が出るタイミングは主催元によって異なります。
「2~4週間以内」となっているセンターは最大で4週間ですが、「1~4週間程度」というセンターの場合は早くて1週間で結果が分かることがある一方で大幅に遅れることもあります。
これ、実は主催元の違いよりも時期による違いが大きいと思われます。
英国の大学もしくは大学院に入学する場合は9月スタートが多いと思いますが、そこから遡って3~4ヵ月前の5~6月頃は受験者も切羽詰まっていて再採点の依頼も多くなる傾向にあります。また、3月頃もプリセッショナル等の入学前準備コースの出願の締切があるので混雑します。
そういった時期の再採点はやはり時間がかかります。筆者が3月に依頼した再採点は5週間程度かかり、逆に7月に依頼した際は2週間程度で結果が返ってきました。3月の際はあまりに遅いので何度も問い合わせてやっと受け取った…という感じです。
いずれにせよ、申請の際はできるだけ早くに手続きをしましょう。
スコアが下がることはあるの?
「再採点を依頼して逆にスコアが下がってしまうことはあるのか?」という点について。
スコアが下がることはありません。
この点は運営にも問合せましたが、変更があるのは再採点の結果スコアアップになる場合のみです。
採点の甘い試験官の場合に、本来の実力よりも高いスコアがとれてしまうということは可能性として否定できませんが、この点については追及なしです。
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実際に再採点を申請した経験談+α
冒頭でもお話した通り、筆者は3回再採点の依頼をして、2回スコアの修正を受けています。
実は修正のなかった1回については、感触として妥当なスコアだと感じていたのですが、その回で受験を最後にしようと思っていたので、少しでも高い方が良いということでダメ元で申請しました。結果、やはり「スコア修正なし」でした^^;
スコアアップのあった2回については、①Writingで5.5→6.5の修正 ②Writingで6.0→6.5の修正の2回です。
特にWritingに苦手意識があり重点的に対策をしていたので、手応えと結果が見合わず再採点を依頼しました。それにしても、1.0のスコアアップってすごいですよね…。初回の採点で一体何を見ていたのかと愕然としましたが、1.0のスコアのブレを認めて再採点のプロセスに沿って修正が行われたことは素晴らしいと思いましたし、試験のクオリティを保とうという運営側の意志を感じました。
2回とも個人的にWritingのスコアに納得がいかず申請をしましたが、申請の際には特に違和感のなかったSpeakingについても一緒に依頼しています。
どちらもSpeakingのスコアは変更されませんでした。前述の通り「下がることはない」ので、念の為に一緒に依頼したという感じです。
4技能全て再採点の依頼をしても金額は同じなので1つでも気になったら4技能全て申請してみるというのもアリですが、その分採点に時間がかかってしまうので、時間に余裕がない場合はお勧めしません。
また、リーディングとリスニングに関しては試験官の感覚に左右されるものではないので、再採点をする意味はほぼありません。
周りでもリーディングとリスニングでスコアの修正があったケースは聞いたことがありません。
以上が筆者の再採点の経験談ですが、周囲の受験者の話を聞いても、「絶対におかしい」と感じて再採点を依頼した場合はかなりの確率でスコアが修正されています。逆に、「もしかしたら修正されるかも?修正されたらラッキー」くらいのケースだとほぼ修正なしで返されています。
きちんと機能している制度だと思いますので、正当な評価をされていないと感じたら、再採点制度の活用をおススメします!
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最後に
IELTSのスコアはどうしたってブレます。
人が採点している以上どうしても仕方のない部分ではありますが、人生の進路がかかった重要な試験だけに、ぜひこの制度は知っておいて頂きたいと思います。正当な評価でないと感じたら主張すべきです。
留学中、大学のプールで偶然IELTSの試験官をしていた方と会って話をしたことがあるのですが、試験官はその基準にズレがないか定期的にチェックを受けるそうです。同じ受験者のライティングやスピーキングの録音を聞いて、複数人で妥当なスコアを議論し合う機会が設けられているとのこと。
「出来る限り公平なジャッジをしたいと試験官は努力しているが、それでもブレはゼロにはならないので、違和感がある場合はぜひリマークを利用してほしい」と言っていました。もどかしい部分ではありますが、コミュニケーションを前提としたIELTSの真髄でもありますね。
※IELTSやTOEFLに関しては、早い段階で専門の講師の指導を受けることをおススメします。現在の英語力にもよりますが、スコアメイクは基本的に時間がかかります。期限に間に合わなかったという事態を避けるために、早めにメンターを探しましょう。
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