【IELTSスピーキングのスコアアップ】シリーズ、第4回はPART2 対策です。
<シリーズ内容>
筆者がスピーキング7.5をマークする過程で実践したことや、メンターから受けたアドバイス、試験官をしていた講師からのヒント等を全て盛り込んでお伝えしていきます。目標スコア達成のために挑戦している方、行き詰まってしまっている方のお役に立てれば嬉しいです。
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スピーキング PART2の内容
IELTSのスピーキングは全体で11~14分、3つのパートに分かれています。
パート2の配分は3~4分、「スピーチ+質疑応答」で構成されます。
スピーチ(3~4分)
- 試験官から、スピーチのトピックと言及すべきポイントが書かれたカードをもらう
- 1分間でスピーチの準備をする
- 2分間のスピーチをする
- スピーチ後、試験官からの質問に答える
パート2では、試験官から【タスクカード、メモ用紙、鉛筆】が手渡されます。準備をする時間が1分間与えられる旨の説明を受けた後、試験官が1分間の計測スタートの合図を出しますので、メモ用紙と鉛筆を使ってスピーチの準備をします。
1分が経過すると試験官から合図がありますので、2分間のスピーチを行います。最後に、試験官がそのトピックについて1つか2つ質問をして、パート2が終了します。
タスクカードには、以下のように記されています。
Describe something you own which is very important to you.
You should say:
where you got it from
how long you have had it
what you use it for
and explain why it is important to you.
上の例のように、タスクカードには複数の質問が書かれていますので、スピーチの中でこれらの質問に答えていきます。
全ての質問に回答することが基本なのですが、「必須」かどうかは微妙なところです。1つでも落とすと減点されると主張する人もいれば、何か欠けていてもスピーチ全体の質が重要と主張する人もいます。実際に何人かの試験官に質問したことがありますが、回答は曖昧でした。
ということで、とりあえず全て答えましょう^^;
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パート2対策:タスクカードに対する戦略を決める
スピーキングテスト全体に言えることですが、「加点に繋がるパフォーマンスに集中すること」が大事です。その他に気を取られてしまうと、どうしても集中力が切れます。
つまり、試験中に選択肢が出てくるような場面では、事前に方法を決めておくことです。
パート2のタスクカードへのアプローチもその1つ。
- 先に全ての質問に答えてから自分好みのスピーチを展開するのか?
- タスクカードに従う形で時間配分をするのか?
先ほどの例で紹介したタスクカードで、実際に2分計測してスピーチしてみてください。2分間が短いと感じる方は前者、2分間が長いと感じる方は後者が合っていると思います。
筆者は先に全て答えてしまってから話を膨らませていました。「まだ触れていない質問がある」と思うと焦ってしまうのと、1つの質問に+αの補足説明を繰り返すと、タスクカードに戻る際に不自然になってペースが乱れるんです。また、全てのタスクを終えると完全な自由スピーチになるので、加点に繋がる構文を盛り込むことに集中できます。あくまで筆者の場合ですが。
タスクカードに従う形で展開する場合、各質問について「質問に対する回答+補足説明」をじっくり丁寧に行いましょう。
基本的に、タスクカードの最後は「explain why~」か「explain how you feel~」といった形の質問になっています。理由や状況、背景といった説明が必要なものになっているので、他の設問と比較して時間配分を多めにとる必要があります。
質問の数は4~5問ですが、タスクカードによって異なります。話すスピードは受験者によって異なるので、各質問に対してどの程度補足をして次の質問に進むのかは、何度も練習をして感覚を掴みましょう。
細かな点はマイルールでOK。
とにかく重要なことは事前に戦略を決めておき、本番で迷わないことです。
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パート2対策:常に同じルールでメモをとる(見本あり)
スピーチの準備のための1分間、有効に使えていますか?
メモはスピーチの際の台本のようなものです。
これがカオスだと話しながら迷いが生じてしまい、集中力が切れます。かと言って、丁寧に書いている時間もありません。おススメは、スピーチのしやすいテンプレートを作っておいて、常にそれに沿ってメモを作成することです。
と言っても、簡単なものです。例えば下のメモを見てください。
先ほどの「あなたにとって重要なもの」というトピックについてのメモです。筆者にとって、このサイト=TINATECHが重要なものであり、頑張る人をサポートするためのものであり、同時にこれまでの不屈の努力や知恵が詰まっているという内容で話をするとします。
まずテーマと補足を一番上に書き込み、その下に番号を振って各質問への回答をメモします。スペルが途中でも略されていても日本語でも自分が分かれば良いです。そして最後に話をしたいキーワード、特に重要語彙をメモします。
シンプルですが、筆者はいつもこんな感じでメモしていました。
先ほどの「タスクカードに対する戦略」とも共通しますが、ルールを決めたら常に同じ方法で実践します。
テスト本番は緊張するものです。常に同じルールで練習を繰り返し、本番でも練習同様に実践することで、迷いなく落ち着いてパフォーマンスに集中できます。
パート2対策:とにかくアイデアを出しておく
- あなたにとってのヒーローは誰か?
- これまでで一番笑った映画は何か?
- あなたにとって本当に必要なものは何か?
- あなたが一番影響を受けたアスリートは誰か?
- これまでで無くした大切なものは何か?
…考えているうちにすぐに1分経ってしまいそうです。
「IELTS Speaking part2 examples」で検索すると例題が山のように出てきますので、2分間スピーチの練習をする以前に、とにかく多くの例題をチェックしてアイデアを出しておきましょう。
ちなみに、回答の真偽は問われません。作り話でもOKです。
パート2対策:本番形式の練習を繰り返す
【タスクカードを確認→1分間準備→2分間スピーチ】の一連の流れを、時間を測って何度も練習しましょう。
筆者は当時DMM英会話を利用していたので、講師にPART2の例題が掲載されているサイトのリンクを送って、ランダムに出題してもらい、スピーチに対するフィードバックを受けていました。
毎日話せて\6,480/月!初月半額!無料体験レッスン受付中!2分間の時間感覚が掴めてきたら、スピーチの中に重要構文を盛り込んだり、パラフレーズを使ったりと「加点ポイント」を意識して話すクセをつけていきましょう。DUO3.0の中で出てきた表現を見直すのも良いですね。
2分ぴったりである必要はありません。
基本的に、試験官に止められるまで話続けましょう。トピックについて出来るだけ詳細に、話を掘り下げて話し続けることで、試験官に流暢さや語彙力をアピールできます。逆に2分に満たないタイミングで勝手に終わってしまうと、試験官からもっと話すように促されます。これは確実にマイナス評価に繋がりますので気を付けてください。
まとめ
【「IELTSスピーキングのスコアアップ」シリーズ】、第4回は「パート2対策」についての解説でした。
タスクカードに対する戦略、メモのテンプレートが定まったら、後はスピーチの精度を上げるのみです。IELTSのスピーキングテストの中で、この2分間だけは完全に受験者本人がコントロールできる時間です。
「加点に繋がるスピーキング」のためにを磨いてきたスキルを存分に発揮してくださいね。
次回はいよいよ最終回「パート3対策」です。お楽しみに^^
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