英語学習を続けて語彙が増えてきた…けれど、いざ使うとなると単語の組合せって難しいですよね。
例えば、「強い雨が降りだした」と言いたい時には「strong rain」ではなく「heavy rain」を用いるのが一般的。「Heavy rain started falling」が自然な表現です。strong rainでも伝わりますが、聞き手に違和感を与えます。
留学でもしない限り、どちらが自然な表現かなんてわからない!と思う気持ちも分かりますが、落ち着いて^^ 簡単に調べるツールがあります。
今回は自然な単語の組合せ「コロケーション」を検索するおススメの方法をご紹介します^^
【関連ワード】単語 自然な組合せ/英語 コロケーション/just the word/言い換え表現 検索/collocation dictionary
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コロケーションとは?
コロケーションとは簡単に言うと「よく使われる単語の組合せ」です。
例えば冒頭の「heavy rain」と「strong rain」。一見すると置き換え可能のように見えますが、英語圏では圧倒的に「heavy rain」が使われる為、「strong rain」を使った瞬間に英語との距離感がバレてしまう感じ。「fast fashion」とかもそうですよね。その組合せで一つの単語のようなものなので、同じような意味でも「quick fashion」は使えません。
fast fashionのように置き換えが出来ないほど浸透しているものもあれば、どちらでも良いけどやっぱり違和感がある…というものまで。日本語で考えると分かりやすい。 傘を使う…ではなく「傘をさす」、風邪にかかる…ではなく「風邪を引く」ですよね^^
さらに、動詞を含むコロケーションは押さえておかないと違う意味になってしまったり通じないこともあるので、名詞を覚える時にはセットで暗記してしまうのが◎です。「make an effort(努力する)」「commit a crime(罪を犯す)」「make a comment(意見を述べる)」のようなものですね。
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【徹底解説】コロケーション検索「just the word」
コロケーションを検索する方法は沢山ありますが、筆者が色々と使ってきた中で断トツで使いやすいのが「jtw=just the word」というコロケーション検索サイト。登録などは一切不要で、完全無料で簡単に使えます。
すっごくシンプル。でも侮るなかれ。かなり使えます!筆者はイギリス留学時に担当教授に教えてもらいました。感謝。使い方を詳しくお伝えします!
①単語に合う組合せを知りたい時
上の画像はjtwのトップページ画面。検索バーと3つのボタンだけのシンプル設計。
単語に合う組合せを知りたい時には「combinations」で検索します。尚、この検索バーは「combinations」がデフォルトになっているので、単語を入力してEnterキーを押すだけでも勝手にcombinationsで検索されるようになっています。
先程の「rain」をバーに入力してcombinationsで検索をかけた結果が以下の通り。
検索結果が長いので解説部分のみ切り取っています。
ポイント1:品詞別のグループで見やすい
赤く丸付けした表示に注目してください。
「subj V=rain(主語)+動詞」「ADJ=形容詞」「N=名詞」と品詞によりグループ分けがされています。探したいグループを確認すれば良いので、とっても簡単。
動詞の場合は「rain fall」、形容詞の場合は「acid rain」もしくは「heavy rain」、名詞の場合は「winter rain」(これはちょっと微妙ですが)の使用頻度が高いことが緑のバーの長さで一目で分かります。
雨の強弱を表現するのに最適な形容詞を知りたい場合、「ADJ=形容詞」のグループをチェックします。「acid rain」は使用頻度は高いですが、雨の強弱を表すものではないため、使うべきは「heavy rain」であることが分かります。
バーで視覚的にパッと確認できるのが使いやすい!
ポイント2:実際どう使われているか確認できる
更にそれぞれの組合せにはリンクが貼られていて、クリックすると実際にどのように使われているのか確認できます。先ほどの「heavy rain」をクリックすると上の画像のように使用例が大量に出てきます。
jtwの検索結果の元データは、British National Corpus (BNC)というコーパス。Corpus=コーパスとは、専門家よって「実際に使われている表現」がまとめられたものです。BNCに関しては、イギリスの書籍、新聞、論文、広告などで使われている言葉のデータベースです。
膨大な量の使用例が確認できるため、自分の使いたいシーンに似た前後の表現なども見つけやすく、とても参考になります。
②表現が自然かどうか確認したい時
次に、頭に浮かんだ表現が自然な表現なのかどうかを確認したい時には、「alternatives from thesaurus」で調べます。真ん中のボタンですね。
一番右の「alternatives from learner errors」は母国語が英語以外の学習者の使用例が出てくるので、今回の使用方法では気にしなくてOK。
「strong rain」と入力して「alternatives from thesaurus」をクリックした結果がこちら。
緑のバーが「Good Word Combinations(良い組合せ)」赤のバーが「Bad Word Combinations(悪い組合せ)」です。「strong rain」は悪い組合せ、「heavy rain」を用いるべきだというのが一目で分かります!
さらに嬉しいのは、heavy rainよりも使用頻度は低いものの、緑のバーで示されている「driving rain」や「steady rain」といった表現も知ることが出来る点。使用例も確認できるので、表現の幅が広がります。①単語に合う組合せを知りたい時と同様に、クリックするとそれぞれの使用例も確認できます。
「driving rain」は横に激しく降りつける横殴りの雨のイメージで「激しい雨」を表し、「steady rain」は降り続ける雨です。
注意点:
- 検索だけでは冠詞/三単現/時制といった細かな表現は表示されないので注意。使用例を確認して、それぞれのケースに合わせた使い方を確認しましょう。
- Helpに記載の通り、長すぎる組合せは上手くヒットしません。短く区切って検索しましょう。
まとめ
実際に使われている自然な表現=コロケーションを手軽に検索できる筆者の激推しサイト【jtw (just the word)】をご紹介しました。シンプルな操作で使いやすさ抜群、「表現が自然かどうかネイティブの先生に確認したい…」なんてことがサクッと検索で解決します。素晴らしい!
英語学習の有効ツールの1つとして、ぜひ使ってみて下さい^^
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