IELTSのスピーキングテスト、調子はどうですか?無難にこなすとスコアが上がらず、高スコアを取るにはコツが必要なテストです。何度受けてもスコアが変わらなかったリ、逆に下がってしまったり…苦しいですよね。筆者もとても苦労しました。
そこで今回は、【IELTSスピーキングのスコアアップ】をテーマに、対策法をシリーズにしてお伝えしたいと思います。
- 「スピーキングテスト全体」前編
- 「スピーキングテスト全体」後編
- パート1 対策
- パート2 対策
- パート3 対策
の全5回で公開しています。第1回の今回は「スピーキングテスト全体-前編」ですね。お伝えしたいことが多すぎて、スピーキングテスト全体については2回に分けました。
筆者がスピーキング7.5をマークする過程で実践したことや、メンターから受けたアドバイス、試験官をしていた講師からのヒント等を全て盛り込んでお伝えしていきます。
目標スコア達成のために挑戦している方、行き詰まってしまっている方のお役に立てれば嬉しいです。
実は筆者は初めて受験した時に衝撃のスピーキング4.5を記録しています笑 MBA受験にはIELTSスコアが必要だと知り、参考書を読むよりも一度受験してみるのが手っ取り早いと思い、ほぼ前情報なく受けてみたら散々な結果に。準備なしにあの長時間の試験を受けるのは苦行以外の何物でもないですが、試験の流れは身体に叩き込めたので元は取れたと思ってます^^;
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IELTSスピーキングテストの評価基準を知る
評価基準の分析
まず、スピーキングテストの評価基準です。試験官はこの評価基準をベースに受験者の能力を判断するので、この基準を知らずに対策をするのは敵を知らずに戦うことと同じです。
評価のポイントは、以下の4点です。
- 流暢さと一貫性
- 語彙力
- 文法知識と正確さ
- 発音
それぞれの項目について、自身の目標スコアに求められる内容をしっかり確認しましょう。また、その内容が【目標スコアの上下のレベルと何が違うのか?】を分析します。特に下のレベルですね。どんなパフォーマンスが「目標スコアに満たない」と判断されるのかを知っておきましょう。
公式のHP上には「スコア別の受験者のスピーキング動画」がアップされているので、そちらも参考にしてください。こういった情報はyoutube等にもアップされているので、様々な受験者のパフォーマンスを見比べて、スコアの感覚を掴んでください。
但し、あまり時間をかけすぎずに。
評価基準の分析は重要ですが、分析したからといってスキルが上がるわけではないので、サクッと済ませましょう。
一貫性の重要さ
評価基準の中で、1つだけ少し毛色の異なるものがあるのにお気付きでしょうか。
「一貫性」です。
これは主にパート3で試される能力なので、本シリーズの中で後ほど詳細にお話しますが、「質問内容を理解してロジカルに主張を展開できるかどうか」が問われます。つまり、高得点を取るには「論理的思考力」が重要になります。
日本語でも難しいですよね。「英語力と関係ないのでは?」と感じるかもしれません。
英語圏の人々というのは、何かを伝える際にロジカルに考えをまとめるクセが身に付いています。小さな頃から勉強は机に向かってするものではなく、クラスメイト達との「議論」が中心であるという教育背景によるものです。
つまり、「英語」というのは、論理的思考=ロジカルシンキングも含めて成り立っているものなのです。いくら正しい文法で幅広い語彙をカバーしていても、論理的に展開されない主張では、ネイティブにとっては非常に分かりにくいものになってしまうということを心得ておきましょう。
絶対失敗できない人向け
DUO3.0でスピーキングテスト全体の評価アップを狙う
以前の記事↓で、筆者がスピーキング7.5を取得するのに非常に役立った英単語/英熟語帳【DUO3.0】についてご紹介しました。スピーキングテスト全体を通して、DUO3.0は絶大な威力を発揮するので、その理由と共にIELTSスピーキングテストのポイントを解説します。
DUO3.0の詳細や、スピーキングスキル向上のための使い方は下記の記事を参照してください▼
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DUO3.0でスコアが上がる理由
①テストでそのまま使える英文が満載
まず、英会話というのは基本的に、文法と単語を駆使して捻り出すものではありません。
もちろん非ネイティブとして、そういった手法に頼らなければいけない場面は多々あるのですが、より重要なことは、【どれだけ英語圏で使われる言い回しを知っているかどうか】です。
リスニングになると、これが更に顕著です。知らないと理解できないわけですからね。
しかし、スピーキングにおいては、自分の知っている範囲で言いたいことを捻り出せてしまう分、その能力を磨くことに囚われ過ぎていると、言いたいことを英語で話しているはずなのに、IELTSにおいてスコアに直結しない=評価されないスピーカーになってしまいます。
真似するのを恐れてはダメです。英会話の基本は「真似」です。
応用のきく表現をどんどん取り入れて、そのまま使うクセをつけましょう。
DUO3.0は、友人関係/恋愛関係/親子関係といった日常シーンから環境問題まで幅広い場面で展開されていて、IELTSのテストでそのまま使える英文が満載です。全ての英文はネイティブスピーカーの監修を受けていて、ネイティブにとって耳馴染みの良い自然な表現になっています。
この【耳馴染みが良い】というのもポイントで、試験官に直観的に【この受験者は英語に親しいな】と感じさせます。
②重要構文/熟語だらけ
DUO3.0に出てくる英文は、自然で且つ、重要構文/熟語が多く使われています。
例えば、以下の例文。
Without your solid support, the deal would have fallen through. I’m grateful to you.
あなたの強固な支援がなかったら、その取引は成立しなかったでしょう。感謝しています。
DUO3.0 鈴木洋一著 発行:株式会社アイシーピー
この一文、【if節を使わない仮定法過去完了】が使われています。仮定法過去完了、文法の難関の1つですよね。これが会話の中で使いこなせると、評価基準である「文法知識と正確さ」の部分で、試験官に良い印象を与えます。
さらに「fall through=(計画などが)上手くいかない」という比較的レベルの高い熟語も盛り込まれていますね。これも「語彙力」の基準において加点が狙えます。
つまり、どの英文もスコアに直結する要素が満載なのです。
この英文、実際のテストの中で使ったことを覚えています。「最も役に立ったアドバイス」というトピックで、会社の先輩方からのアドバイスについて話したのですが、「Without their advice, our project would have fallen through. I’m grateful to them.」とスムーズに口から出てきました。加点に繋がったと思います^^
③コロケーションが身に付く
DUO3.0の英文を覚えると、コロケーションが身に付いていきます。
コロケーションとは【自然な単語の組み合わせ】のことです。①にも関連しますね。
例えば、「強い雨」は「strong rain」ではなく、「heavy rain」を用いるのが自然です。「strong rain」でも意味は通じますし、文法的に間違っているわけではないのですが、ネイティブからすると違和感があります。
これ日本語でもあります。傘を使う…ではなく「傘をさす」、風邪にかかる…ではなく「風邪を引く」ですよね。
先ほどの例文で言うと、「solid support」もそう。とても洗練されている印象を与えます。「strong support」でも通じますが、「solid support」の方がバシッと決まる感じです。
コロケーションは「語彙力」の判定に影響します。
④言い換え表現が豊富
IELTSを攻略する上で、「パラフレーズ(paraphrase)=言い換え」の重要性は、ご存知の通りですよね。
これ実は、IELTSが英語能力を測るテストであり、語彙力を測定しなくてはいけないから重要なのではありません(その意味も勿論ありますが)。英語圏では、そもそも同じ語彙を繰り返し使用することを避けるんです。それが相手に洗練された印象を与えるからなんですね。
MBA在学中、ネイティブのクラスメイトとレポートを仕上げていた際、彼女は最終チェックで「パラフレーズが検索できるサイト」を使って、より多様な表現を盛り混む作業をしていました。ネイティブでもこんな努力をするのかと思ったものですが、考えてみると、日本語でも相手を飽きさせないためにプレゼンで言い回しを変えたりしますよね。
DUO3.0には、パラフレーズが沢山登場します。
「時々」という表現1つとっても、下記のように沢山の表現が使われています。英文の中に盛り込まれているので、使える構文や自然な表現を取り込みながら、こういったパラフレーズが身に付いていきます。
- sometimes
- at times
- once in a while
- every now and then
- from time to time
- on occasion …etc.
⑤自然なリズムが身に付く
「DUO3.0の使い方」でお伝えした通り、DUO3.0は声に出して「CDの音声通りに発声する練習」をすることで、身体に英文を覚えこませていきます。
つまり、この使い方通りに実践すれば、英文のリズムが身に付きます。
英文のリズムとは、一つ一つの単語の発音とは異なり、文章の抑揚や単語の繋がり(リエゾン)です。
英語を話す上でリズムは非常に重要です。日本語は特に抑揚のない言語なので、日本人がそのままの意識で英語を話すと、折角洗練された文章を話していても、全く伝わらないといった事態になりかねません。
英語を話す時にはかなり意識をして強弱をつける必要があります。
特に「基礎用CD」では登場人物がかなり大げさに感情をこめて話しているので、コツを掴みやすいです。ちょっと笑えますけど…。
まとめ
【「IELTSスピーキングのスコアアップ」シリーズ】、第1回は「スピーキングテスト全体」についての解説でした。
評価基準に精通すること、そして加点を狙うポイントについて DUO3.0 の活用をベースにお伝えしました。もちろん、ポイントさえクリアできるのであれば、必ずしもDUO3.0が必須ということではありません。
但し、
- 単語を覚える
- 熟語を覚える
- 構文を覚える
- パラフレーズを覚える
- ネイティブが良く使う表現を覚える
- リズムを鍛える
と全てを別々に取り組むのは非常に効率が悪いです。
DUO3.0を使えば、これら全てのことを同時進行で進めることができるため、筆者自身が非常に効果を実感していて、読者の方にもおススメしています。
但し、「DUO3.0でカバーできない部分」もあります。
ここまでで既にかなり長くなってしまったので、「スピーキングテスト全体」についてのスコアアップ法として不足している部分は、次回に「後編」としてお伝えします。
お楽しみに^^
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