【IELTSの特性②】スコアが伸びない時期がある(同じバンドスコア内の幅が広い)

前回の「IELTSのスコアはとにかくブレる!」に引き続き、受験者に知っておいてもらいたいIELTS特性シリーズです。

Tina

はい、いくつかお伝えしたいことがあるので、シリーズ化することにしました。

英語力測定という試験の性質上、スコアメイクにそれなりの時間を要するのは当然ですが、それ以上にIELTSって精神的にキツい試験です。スコアアップのための勉強法といった部分以外に、受験する際の心構えとして知っておいて頂きたいことをお伝えしていきます。

今回は「スコアの伸び悩み」についてのお話です。

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目次

手応えはあったのにスコアが伸びない

IELTSのスコアはブレやすいので、複数回受験を前提に挑むという心得を前回の記事でお話しました。

今回はそのパターンの複数回受験とはちょっと視点が異なります。

スコアのブレを制するための複数回受験というのは、期日が迫っている段階で、且つ、既に目標スコアに近い実力を身に着けた状態でブレを修正するための戦略ですよね。

一方で、目標スコア達成まで時間的な余裕があり、これから少しずつスコアアップを目指す場合、学習の進捗を確かめるために戦略的に時期を見計らって複数回受験を重ねていくということになります。

その際、しっかりと対策をして手応えも感じたのにスコアが上がらないという事態に直面することがあります。

これ、不安ですよね。

勉強法が間違ってるのではないかと疑心暗鬼にもなるでしょう。レベルが高くなる程にOAスコアを0.5上げる難易度は高くなるので、既に6.5以上を持っていて更に高いスコアを目指すという場合に特にこのジレンマを感じやすいのですが、逆に目標スコアまで遠い段階で足止めをくらうというのも精神的にキツいものです。

Tina

しつこいですけどね、純ドメには基本的にキツいですIELTS。
東大生も苦戦します。あなただけじゃないのでご安心を。

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英語の上達におけるタイムラグ

まず、IELTSというよりも語学学習全般で言えることですが、語学の上達には「タイムラグ」があります。

語学の上達というのは踏み面が異常に長い階段のようなイメージです。一段上がるためには、まずは平坦な面を歩き続けなければならず、歩いていると次の階段が見えてきてやっと一段あがり、更に上がるにはまた平坦な面を歩き続ける…みたいな。伝わりますかね。こんな感じ↓。

今日勉強をして明日英語ができるようになるわけではありません。

例えば、1日200個の単語を暗記したとして、1週間続けると英語力が上がるかと言うと、確実に言えるのは「暗記した単語が1400語増えた」ことだけです。ただ、単語を覚えたり文章を読んだり会話を聞いたり話す練習をしたり、色々な角度からアプローチする内に、ある時にふと頭と身体に馴染んできます。

インプットしてから馴染むまでに、タイムラグがあるんです

Tina

タイムラグ、まずはこれを頭に入れてください。

目標スコアに向けて日々努力をしているのになかなか英語が上達しない…というのは、実は至って普通のことです。半年努力をして全く変わらないなら問題ですが、数ヵ月では目に見えた成果が出ないことは十分にあり得ます。

重要なのは止まらずに歩き続けることです

0.5刻みのバンドスコアには幅がある

英語の上達におけるタイムラグを理解した上で、「上達を実感しているのにスコアが上がらない」というIELTS特有のスコア停滞問題。

Tina

手応えがあったのにスコアが変わっていない時の絶望感…。

これは実は、同じバンドスコアで評価する英語力に幅があることが原因だったりします。

中級~上級レベルを評価する場合、IELTSでは5.5~7.5辺りに集約されます。

IELTS5.5と7.5って全く別世界ですが、スコアのステージとしては、①5.5→②6.0→③6.5→④7.0→⑤7.5の5段階しかないわけです。TOEFLでは満点120点に対して0~120点の1点刻みで点数が出ることを考えると、IELTSの各スコアレンジに如何に幅があるか分かるかと思います。

前回受験の際にかろうじて6.0に乗り、次の受験では6.5に限りなく近い6.0だった場合、受験者の実力は確実にアップしていますが、スコアにその成長は現われません

英語力向上のタイムラグを乗り越え階段を一段上がったと思ったら、バンドスコアの幅にスコアアップを阻まれてメンタルをやられる…それがIELTSです

IELTSのスコアはそういうものだと知っておいて下さい。手応えがあったのなら、確実に前に進んでいます。その手応えを分析し、次に活かしましょう。スコア停滞はあくまで目標スコア達成の過程です。みんな同じです!

スコアが変わらなくても確実に前に進んでいます^^

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最後に

仕事や学校の合間を縫って必死で対策しているのに思うようにスコアが伸びない…苦しいですよね。

でも、正しい方法で勉強を進めているのなら、スコアの停滞というのは誰しもが通る道なので心配することはありません。語学というのは一朝一夕にはいかないものなんです。スコアに表れない時期も確実に少しずつ進化しているはず。

Trust your struggle(これまでの苦悩を信じて進め)!

IELTSの目標スコア達成の先にあるゴールを思い描いて、挫けずに積み重ねていきましょう!

※注意して頂きたいのは、スコアの伸び悩みがタイムラグやスコアレンジの幅によるものなのか、そもそも勉強法に問題があるのかを自分で判断するのは難しいです。IELTSには絶対にメンターが必要です。できるだけ早い段階でIETLSの専門講師から客観的なアドバイスをもらうようにしましょう。

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