海外留学持ち物リストの記事でご紹介したCASIO EX-wordのプロフェッショナルモデル【XD-SX20000】。英語圏への大学留学or大学院留学に持っていく電子辞書ならコレ一択です。
迷わず一択。中途半端なモデルは買っちゃダメです。
今回は筆者激推しの電子辞書XD-SX20000について語ります!
2023年2月にXD-SX20000の後継機XD-SX21000が発売になりました。
基本的に機能や内容はほぼ同じです。
いくつかの辞書が最新版になっていますね。既にXD-SX20000を持っている方は買い替えの必要は一切ありません。WEB上ではまだXD-SX20000の在庫もあるようなので、現時点では辞書の改訂が気になるプロの方は後継機XD-SX21000、価格を抑えたい方はXD-SX20000で選んで良いですよ^^
在庫終了次第に後継機XD-SX21000に移行になるので、また最新記事で上げますね!
【関連ワード】海外留学 電子辞書/カシオ/CASIO エクスワード/電子辞書 機能解説/電子辞書 おススメ/MBA留学/論文執筆/電子辞書 比較一覧/本音レビュー
【カシオ(CASIO)】か【シャープ(SHARP)】か?
電子辞書を検討する場合、まずは気になる「カシオか?シャープか?」問題。電子辞書の2大メーカーです。この疑問を飛ばして推しの解説はできないので、ざっと実情を見ていきましょう。
2大メーカーであり、現在ほぼこの2社しかありません。カシオは「EX-word」シャープは「Brain」というシリーズを展開しています。
本気の英語学習者向け
実は、ひと昔前まで語学系の電子辞書はCASIOでもSHARPでもなく、圧倒的に「セイコーインスツル(SII)」でした。
コンテンツ数や幅広いラインナップで突っ走っていたSII。
英語系の収録辞書のコンテンツ数は勿論、論文執筆から専門的な語彙にも対応した実践的な辞書が多数収録されていて、そういったレベルで英語を使う層には圧倒的支持を得ていた印象。英語以外の語学や医学系の辞書も強かったですね。
それが2015年、なんとSIIが電子辞書事業から撤退してしまったのですよ…。
スマホやタブレットの普及で衰退事業との判断ですかね…
SIIの英語系の電子辞書(上級モデル)と同レベルを求めた場合、もはや選択肢は1つしかなく、それが今回ご紹介しているCASIOのプロフェッショナルモデルです。SHARPは最上位モデルでもそこまでのレベルを想定していません。
つまり、本気の英語学習者は必然的にカシオ一択なわけです。
ワーホリや語学留学向け
一方で、英語で論文は書かないけれど、ワーホリや語学留学に適した電子辞書を探している方もいますよね。ちょうど良いモデルはどのあたりなのか?は気になるところかと思います。
筆者としては、留学のために電子辞書を新調するなら、最上位モデルを買ってしまった方が良いと思います。ダウングレードしても、ある程度のコンテンツ数が収録されているものはそれなりの値段はしますし、逆に単語を引ければ良いのならスマホで十分です。
CASIOの最上位モデルは内容を考えると圧倒的に割安なので、後悔はないはずです。
翻訳家や通訳といった英語を生業にしている人でない限り辞書の改訂をそこまで気にする必要はないので、一度購入すれば長く使えるものですよ^^
リスニング強化に洋書を「聴く」のがおススメ^^
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一般的な英語学習やビジネス利用なら
一般的な英語学習だったりビジネス利用の場合は、それぞれの目的に合わせて選択肢が広がります。収録辞書のチェックは大前提ですが、メーカーによって使い勝手が異なるので、電子辞書を使うシーンや好みによって選びましょう。
ここでやっとCASIOかSHARPか論争です。
カシオとシャープの特徴一覧
項目 | CASIO | SHARP |
---|---|---|
学習スタイル | デスク置きスタイル | デスク置き+縦型学習スタイル |
バッテリー方式 | 乾電池式 (充電池も可/別売ACアダプタ有※) | 充電式(アダプター給電) |
ターゲット | 学生/語学/専門/ビジネスetc. 幅広い →辞書や調べものに強い | 学生がメインターゲット →学習系に強い |
追加コンテンツ | CASIO Educational Library | ブレーンライブラリー |
その他 | カスタマイズ性や履歴機能 | 学習系の機能が充実 |
学習スタイル
CASIOは基本的にデスクに置いて使用する従来の電子辞書スタイルですが、SHARPはスマホ感覚で縦型でも使用できるので、隙間時間に学習したい人に向いています。SHARPは360°オープンデザインで、縦型と横型の両方で使えます。
バッテリー方式
カシオは乾電池式でシャープはUSBアダプター給電の充電式です。
シャープの充電式はランニングコストが節約できる反面、出先で充電切れになると不便です。一方でカシオの電池式は電池交換のコストはかかりますが、出先で電池が切れた際でも電池を交換すればすぐに使用できます。それぞれメリット・デメリットがあるので好みですかね。
乾電池は世界共通規格なので、海外で使う予定がある場合は乾電池式が手軽で便利です。また、eneloop(エネループ)のような充電式電池を利用したり、別売のACアダプタで電源をとったりもできるので、電池式のデメリットを少なくするオプションはあります。一方で、シャープの充電式もモバイルバッテリーを使用することで出先の充電切れリスクを回避できますね。
ちなみに単3のアルカリ乾電池の国際規格は「LR6」単4は「LR03」です。海外どこでも簡単に手に入りますよ^^
ターゲット
カシオが学生モデルをはじめ語学・専門・ビジネス・生活と手広く力を入れているのに対し、シャープは特に学生向けに注力している印象。シャープにもビジネスや生活モデルはあって、ビジネスモデルなんかはなかなか良いのですが、括りとしては「大学生・ビジネス」となっていて、就活合格実例集なんかも入っています。
カシオは全般的に辞書や調べ物に強く、シャープはドリルや参考書といった学習系に強い傾向です。
もちろん機種によりけりですが、全体の傾向として割とはっきりしてます。
追加コンテンツ
どちらのメーカーも必要に応じて後からコンテンツを購入して追加することができます。
PCからダウンロードする場合、カシオは無償の専用ソフト「CASIO Educational Library」を使用し、シャープは専用サイト「ブレーンライブラリー」を経由して「ブレーンライブラリー管理ソフト」を使用します。
その他
その他の特徴として、カシオはコンテンツの並び替えができたり、よく使うコンテンツをホーム画面にセットしておけたりと好みに合わせてカスタマイズできるようになっています。また、履歴の保存件数が多いだけでなく、履歴の参照回数に応じて色分けされるのも嬉しいポイント。記憶定着に役立ちます^^
シャープはやはり学習系の機能が充実しています。暗記学習機能や採点機能など「テスト対策」「学力アップ」に使い勝手の良い機能が揃っています。
おススメ機種(一般的な英語学習やビジネス利用)
最上位モデルまでは必要ないという方向けに「一般的な英語学習やビジネス利用」におススメな機種をピックアップしました。カタログ情報を精査した上で実際に店舗で手に取ってみましたが、膨大な種類があるように見えて大人の学習者が選ぶべき機種は限られますね。
最上位の【XD-SX20000】を除外して手軽路線で考えると、縦型で隙間時間にサクッと学習や調べ物が出来るSHARPに軍配が上がります。
辞書系は古すぎなければ最新でなくてもOKですが、試験対策や時事情報は最新版を選ぶのがポイントですね。下記2つは2022年7月時点で最新版です。
【TOEIC/TOEFL対策/社会人の英語学習に】 SHARP Brain PW-S2 ・TOEIC/TOEFL対策はCASIO最上位モデルより充実 ・英語試験全般をフォローしている ・英語系辞書が充実 | |
【ビジネス利用におススメ】 SHARP Brain PW-B2 ・縦型スタイルで移動中に使いやすい ・ビジネスマナーやIT用語に加えMBA知識も学べる ・ビジネス英語に十分なコンテンツ ・TOEICやTOEFLのテスト対策 ・簡単な中国語や各国旅行会話が充実 ・ACアダプタが海外電圧対応で出張時に便利 |
XD-SX20000をおススメする5つの理由
前置きが長くなりました。筆者おススメのカシオ XD-SX20000の推しポイントの解説です!
大学・大学院留学や本気の語学留学、ハイレベルな英語学習にはコレ一択です!
①圧倒的に良質な収録コンテンツ
XD-SX20000のコンテンツ数は200です。数だけ見ると社会人の英語学習用として上記におススメしたSHARP Brain PW-S2は270コンテンツですし、CASIOでも高校生向け英語強化モデルは250なのでXD-SX20000を上回っています。
しかし、注目すべきはその内容。
試験対策や高校生向けモデルは、手軽に取り組めるドリルや単語帳が充実しているので、そういった手軽なコンテンツが数を積み上げています。一方で、XD-SX20000は英語系/国語系/社会系の上級辞典が余す所なく収録されていて、それらの大物が数を積み上げているので、質の面で圧倒的です。
信頼性の高いコンテンツで、膨大な英語と日本語を操るまさにプロフェッショナルな機種です。
英語辞書の収録数が重要な理由
英語を実用でなく試験対策としてのみ扱ってきた方の場合、英語辞書なんて数冊で十分じゃないかと思うかもしれません。
筆者も学生の頃に使っていた辞書はジーニアス英和と和英の2冊くらいでした。
が、実用となると全く話が変わります。
対訳が分かれば良いのではなく「適切な表現」を見つける必要があるので、何冊もの辞書を引き比べて例文を確認して理解を深めていくことになります。論文やレポートの中で特に自分が伝えたい重要な一文などは、数冊の引き比べでは全く物足りません。これは実際に英語で作業をしてみて初めて気が付くことだと思います。
実際に筆者は日本では特に不自由を感じなかった中級レベルの電子辞書を留学先に持参して、現地ではじめて全く役に立たないことに気付きましたから…。そして日本Amazonの海外発送を利用するという、、、(関税かかります)
②英語系最強でありながら国語系も強い
英語学習者が意外と見落としがちなのが、国語系の辞書の充実度です。
レポート作成などの「生み出す系」の作業をする際、言いたいことが適切な日本語で頭に浮かばない限り、適切な英訳に辿り着くことは難しいです。英作文には日本語力が必要なんです。これが専門的な論文執筆といった作業になってくるとさらに顕著です。
XD-SX20000は、英語系辞書として最強でありながらも「英語モデル」ではなく「プロフェッショナルモデル」なので、英語系以外の辞書のラインナップも強い点が他と一線を画します。プロの通訳が愛用すると言われるポイントです。通訳や翻訳家というのは、訳しにくい英語に適切な日本語表現をあてる仕事なので、英語力のみならず日本語力が非常に重要ですよね。
最新の広辞苑の他に全3巻に及ぶ日本国語大辞典も収録されています。日本国語大辞典が収録されている電子辞書はカシオでもこの機種だけです。国語系としても間違いなく最上位モデル。
③乾電池式(充電池OK):リチウム電池じゃない!
海外留学を前提にすると、やはり乾電池式が便利です。
ちなみにCASIOの電子辞書の電源は単3形アルカリ電池2本です。
カシオのバッテリー方式の解説でもお話しましたが、乾電池は国際規格で作られているので、基本的にどの国でも単3乾電池は簡単に手に入ります。渡航先の国に関わらず電源を気にしなくて良いのは大きな利点です。また、充電を待たずに新しい電池を入れるだけですぐに使えるのは便利です。
コストに関しては充電式電池もOKなので、出先での急な入用の時以外は充電式電池を使えば初期投資のみです。CASIO公式案内では充電式電池はeneloopの他にEVOLTAが使用可能です。他の充電池も大丈夫だと思いますけどね。
海外に持っていくなら4本で十分。下の2つの【充電池4本+急速充電器】は海外電圧に対応しているので、渡航先の変換プラグのみでそのまま使えますよ^^
そして見落としがちな乾電池(or充電式電池)のメリット…リチウム電池じゃないという点!アルカリ乾電池もeneloopやEVOLTA等のニッケル水素電池も飛行機の機内持込みや預け入れ手荷物の制限対象になっていません!
SHARPが採用している充電式のバッテリーはリチウムイオン充電池といって必ず機内持ち込みでなければならず、ワット数や持ち込み個数に制限があります。モバイルバッテリーやスマホ等、リチウム電池を使うガジェットは多数あるので頭を悩ませることの1つ。この点を考えなくて良いのは大きなメリットです!
④圧倒的なコスパ(Amazonが一番お得!)
カシオ公式オンラインストアでは定価70,400円(税込)。
定価設定だけ見ても、内容の充実度を考えると圧倒的コスパです。冒頭でお話したセイコーインスツルの同等機種は10万円程度はしましたし、そこから機器自体の性能が進歩していることを考えると差額以上の割安感。
さらにAmazonが異常に安い。約45,000円(税込)から更に値引きや特典があります※。下位モデルとの差が縮まって更にお得感。圧倒的です。
※Amazonは価格が変動します。2022年7月14日【追記】2023年11月時点の価格です。後継機発売で更に価格が下がりました。
TVショッピングみたいになってきましたが…至って真面目。
オプションのカバーやACアダプターもAmazonのCASIOストアで純正のものが揃うので、チェックしてみて下さい。カバーはジャストサイズなので使う時にも邪魔にならず、バッグにポンと入れても傷が付かなくて安心です。
「液晶保護フィルム」もオプションとしてラインナップがありブルーライトカットを謳っていますが、XD-SX20000は本体にブルーライトカット機能があるので個人的には不要でした。液晶が傷付くのが気になる方は使用前に貼り付ける必要があるので本体と同時購入しましょう。
⑤ビジネスモデルよりビジネスや実務に強い
CASIOはエクスワードXD-SX8500というビジネスモデルも出しています。
ですが、経済・経営・金融用語といったビジネス系の情報やビジネス英語はXD-SX20000の方が充実しています。ビジネスモデルは「一般的なビジネスパーソンが使用する」ことを前提にビジネスマナーや初中級の英会話を充実させていて、ビジネス分野専用の辞書というわけではないのです。
その分、価格も抑えられています。定価でも4万円台。
つまり、ビジネスや実務においてもXD-SX20000は最上位です。
大学・大学院に留学する場合、経済や金融といった分野は専攻に関わらず知識として必要なので、そこが充実しているのは安心感があります。英語以前に知らないことって多いですよね。
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いかがでしたでしょうか。
筆者激推しの電子辞書XD-SX20000について解説してみました。
推しを語りだすと時間を忘れますね…。
大学/大学院留学や本気の語学留学なら迷わずXD-SX20000一択です。ぜひ参考にしてみて下さい^^