IELTSスピーキング高スコア対策のまとめ記事でもお話しましたが、IELTSのスピーキングはパート1が超重要です。難易度はパートが進むにつれて上がりますが、重要度は逆です。
試験官は【パート1で大まかな仮説を立て→パート2でその仮説を強固にし→パート3で仮説を検証】します。
つまりパート1でいかに良い印象を与えるかが勝敗を分けるカギ!第一印象って大事ですね、何事も。
今回はパート1で試験官に「この受験者、デキる!」と思わせるポイントを解説します。
筆者はTOEIC600程度からIELTSスピーキング7.5までスコアを持っていったので、現時点でどのレベルであっても参考になるかと思います。
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IELTSスピーキング:パート1が超重要な理由
①試験官の第一印象+仮説
冒頭でお話した通り、試験官は【パート1で大まかな仮説を立て→パート2でその仮説を強固にし→パート3で仮説を検証】します。最初の仮説はざっくりと大まかなものですが、このざっくり感が非常に重要。
試験官はパート1の応答で、受験者が最低限どのレベルをクリアしているかを見抜きます。ここで低評価を受けた受験者が後のパートで挽回するのは非常に難しい。最低限のレベルが怪しいわけですから。
また、第一印象というのは思っている以上に強い力を持ちます。最初に低スコアだと印象付けられてしまうと、後のパートで流暢に話せたとしても、挽回の方向よりも「暗記疑惑」に向かいやすいのです。
IELTSの試験官は「暗記」に敏感です。近年は特に顕著で、IELTSの受験者が急増したことで試験問題が出回り、運営側は対策を強化しています。「突然流暢になる受験者」は要注意のようです。
高スコアをとるには、簡単な質問だからと言って気を抜かず、終始一貫して高パフォーマンスを維持する必要があります。
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②シンプルだからこそ評価しやすい
パート1が重要な理由として「シンプルだからこそ評価しやすい」という点も挙げられます。
IELTSスピーキングの評価基準は上の表の通りで、「流暢さと一貫性」「語彙力」「文法知識と正確さ」「発音」の4つの項目がそれぞれ25%ずつ加味されてスコアが決まります。
例えば発音…シンプルな分、一つ一つの単語の音が目立ちます。例えば語彙…短い回答の中で適切な語彙を選択して洗練された受け答えをするにはスキルが必要です。
シンプルが故にごまかしがきかないんですね。無難にこなすことはさほど難しくないですが、英語力のベースがしっかりしていなければ加点は狙えません。
パート1で必ず聞かれる質問(要準備)
パート1の中で試験官は必ず受験者のバックグラウンドについて質問する必要があり、中でも必ず聞かれる質問があります。それが以下の2つです。
- Where do you live?
- Are you a student or are you working?
この2つの質問については、試験官はどちらかを必ず質問することになっています。
スピーキングテストにおける試験官側のルールみたいなものですね。
また、上記2つのお決まりの質問以外に、必ず聞かれるトピックが以下の通り。これらは上記のように質問が決まっているわけではなく、少し角度を変えて色々な形で質問されます。
- 職業や学業について
- 現在住んでいる場所や地域について
- 出身地について
角度を変えるといっても本当にシンプルです。住んでいる場所に関するトピックなら「誰と住んでいるか?」とか「一軒家かアパートか?」みたいな感じ。
必ず聞かれる質問やトピックが明確である以上、準備をしない手はありません。これらは、どんな質問がきても答えられるように準備するのはもちろん、その精度を上げておく必要があります。
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準備できる質問は「全て」を完璧にしておく
①4つの評価基準全てで「デキる!」と思わせる
必ず聞かれるトピックは決まっています。単純に回答を準備しておくのではなく、試験官に「デキる!」と思わせなくては意味がありません。準備する際のポイントを1つずつ見ていきます。
パート1の質問応答の形式は基本的に【一問一答+α】です。質問にしっかり回答した後に補足情報を一文だけ付け加えましょう。
※Yes/No回答だけでは試験官が受験者の能力を判断し辛いので、必ず+αの補足情報で英語力をアピールすることです。
流暢さと一貫性
高スコアがとれる受験者だと印象付けるためには「流暢さ」は非常に重要です。
- 「流暢さ=早く話す」ではない
- 「流暢さ=一本調子」ではない
よくある勘違いが上記の2点。早口は逆によくありません。あくまで自然なスピードで、つっかかることなくスムーズに英語が口から出てくるイメージです。流暢さを意識して止まることなく一本調子で話してしまう人がいますが、これもNG。自然なリズムで音を区切ってネイティブが聞きやすい英語本来のリズムを身に着ける必要があります。
「流暢さ」に関しては、回答モデルを作りこんだ後にひたすら練習するのみです。
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次に「一貫性」です。
- 一問一答+αの形を厳守する
- 質問と関係のないことは話さない
何はともあれ、まずは質問に明確に回答する必要があります。理由や詳細を説明するのはその後です。必ず質問の回答を明確に述べてから+αで情報を付け加える形で回答を準備しましょう。
また、質問と直接関係ないことは話してはいけません。補足情報とは「質問に対する補足情報」であって、自分の話したいことを話して良いわけではありません。「一貫性」の観点からは必ず注意すべきポイントです。
準備できる質問に対してモデル回答を作成し、第三者に見せてズレがないか確認してもらいましょう。
語彙力
- 職業や学業について
- 現在住んでいる場所や地域について
- 出身地について
必ず出るトピックというのはあなた自身に関することです。簡単な語彙で説明が出来てしまうトピックだからこそ、加点が狙える語彙を盛り込むことで試験官の印象がグンとアップします。
注意してほしいのは、不自然に難易度の高い語彙ばかり詰め込まないこと。盛り込むべきは「難易度の高い語彙」ではなく「加点が狙える語彙」です。自分の身の回りのことなのに学術的すぎると違和感がありますよね。
加点を狙える語彙を準備するには、アイデアが重要です。例えば出身地について聞かれて、田舎であればrural areaですが、かなり辺鄙な場所だと言いたいならthe middle of nowhereとも言えます。アイデアを練ってそれにピタッとハマる表現を見つけておきましょう^^
文法知識と正確さ
文法チェックは入念に、構文もきっちり盛り込みましょう!
話す量が多くなると正確さが失われがちなので、パートが進むにつれて減点される可能性が高いのが「文法知識と正確さ」です。事前準備のできる箇所でしっかり押さえておきましょう。
これもあくまで自然に。使いたい構文があるからと質問の趣旨から逸れるのは「一貫性」の観点からNGなので気を付けたい所。まずは自分で回答を準備した後に添削をしてもらってブラッシュアップしましょう。暗記に厳しいIELTSスピーキングですが、ここは思い切って作りこんでください。
発音
これも「流暢さ」と同じく、必ず聞かれる質問に対する回答モデルを作りこんだ後に、ひたすら練習を重ねるのみです。
基礎が身に付いていない場合、発音の矯正のためにやるべきは「フォニックスの習得」です。「フォニックス」とは、英語圏の子供達が英語の綴りを正しく発音するために学んでいる発音ルールで、英語を正しく話すためのとても大事なステップです。
英会話講師のちぐささんがyoutubeで公開している「大人のフォニックス」が分かりやすくておススメ。
フォニックスで基礎を学びつつ、回答モデルで練習を重ねましょう。ここでもオンライン英会話等で講師から発音チェックを受けることをおススメします。また、録音や録画をして客観的にチェックしてみるのも良いですね。とにかくこれでもか!という程に練習を重ねて下さい。表情や手の動きなども含め、練習あるのみです。
②パート1の自信は良い循環しか生まない
スピーキングテストって緊張しますよね。誰もがそうです。特にスピーキングテスト開始直後というのは、実績0の不安定な状態。ここから試験官に英語力をPRして積み上げていかなくてはなりません。
パート1の前半を入念に準備しておくことで、この最初の不安を払拭できます。「自分はここで確実に加点がとれる」という自信が試験スタート時の精神安定剤になるのです。また、良い影響は最初だけではありません。パート1を良いパフォーマンスで終えることで、その後のパートにも勢いがつきます。
スピーキングで苦労している方は、いかにメンタルがパフォーマンスに影響するかを痛感していると思います。パート1で失敗すると後パートまで引きずってしまいがち。先手必勝!で準備しておきましょう!
絶対失敗できない人向け
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回はIELTSスピーキングテストにおけるパート1の重要性と「必ず聞かれる質問とその対策」についてお話しました。ここを入念に準備することで試験官からの第一印象がグンとアップします。評価基準に沿って地道に対策することでスコアは必ず上がります。苦しい時期もありますが、諦めずに続けることが大切。
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