【IELTSスピーキングのスコアアップ】シリーズ、第2回は「スピーキングテスト全体」についての「後編」です。
<シリーズ内容>
- 「スピーキングテスト全体」前編
- 「スピーキングテスト全体」後編
- パート1 対策
- パート2 対策
- パート3 対策
前編の記事はこちら↓からどうぞ^^
筆者がスピーキング7.5をマークする過程で実践したことや、メンターから受けたアドバイス、試験官をしていた講師からのヒント等を全て盛り込んでお伝えしていきます。目標スコア達成のために挑戦している方、行き詰まってしまっている方のお役に立てれば嬉しいです。
【関連ワード】IELTS スピーキング コツ/IELTS 発音/IELTS スクール/IELTS 対策 メンター/IELTS ボキャブラリー
前回のおさらい
さて、まずは前回の記事のおさらいです。
IELTSスピーキングテストの評価基準は大きく4項目でしたね。
- 流暢さと一貫性
- 語彙力
- 文法知識と正確さ
- 発音
これら評価基準を意識した加点ポイントをDUO3.0の活用をベースにお伝えしました。スコアアップを狙うためのポイントをまとめると、以下の通りです。
- 自作英文だけに頼らず、応用のきく定型表現を多く取り入れること
- 重要構文を盛り込むこと
- レベルの高い熟語を盛り込むこと
- コロケーションを押さえること
- 言い換え表現を磨くこと
- 英文のリズムを身に付けること
DUO3.0 を使えば、これら全てのことを同時進行で対策できるため、非常に効率的だというお話でした。
但し、「DUO3.0でカバーできない部分」もあります。
それが今回の記事「スピーキングテスト全体-後編-」のメイントピックです^^
より確実に加点を狙うために必要なこと
実戦での対応力を磨く
これまでお話している通り、 DUO3.0 (もしくは同等の良質な教材)と自主トレーニングでスピーキングスキルは飛躍的にアップします。自分の言いたいことを自然な言い回しで表現できるようになっていきます。
但し、それでもテスト本番でその実力が発揮できない人がいます。
その原因は何かというと、「実戦慣れしていないこと」です。
IELTSのスピーキングテストは試験官との会話形式で進みます。質問内容自体はシンプルですが、「独り言英会話」と違って、相手の言うことを瞬時に理解して会話のキャッチボールをスムーズに進める必要があります。
この「会話=キャッチボール」自体に慣れていないことで、実力が出せなくなってしまうんです。
試験自体、緊張はつきものなので、ナーバスになること自体は至って正常な反応です。但し、「実戦慣れしていない」ことによる緊張は、対策しておくべきものです。
おススメは「オンライン英会話」です。短時間でも、できるだけ毎日話せるプランを選びましょう。
オンライン英会話のちょっと変わった使い方として…。筆者は、IELTSのスピーキングテスト当日の待ち時間に予約しておいて、テスト直前にオンライン英会話の講師と話していました。その際には、模擬テストは行わず、ひたすら話を聞いてもらい、励ましてもらっていました笑 「英語で口を動かしておく」=準備体操みたいな感じですね。
評価に繋がる高レベル単語を押さえる
DUO3.0 に掲載されている単語でも、例文通りに上手く使いこなせば十分に高スコアが狙えます。但し、IELTSにおいては、学術的であったり高難度な語彙を使うことでアピールできるのも事実。
環境問題やジェンダーに関すること、歴史的遺産といったトピックに対応できる「加点を狙う単語」を持っておくことで、より確実に試験官に「語彙力」をアピールすることが出来ます。
但し、 DUO3.0 の英文を使いこなせるレベルに達していないなら、他の単語帳には手を出さず、DUO3.0に集中すべきです。評価基準は語彙力だけではないので、1つに集中した方が全体としてスコアが安定します。
ここでお話しているのは、「より確実にスコアアップを狙う」ための余裕のある方向けの対策法なので、注意してください。
高レベルの単語を押さえるために筆者が使っていたのは【実践IELTS英単語3500(音声DL付)】です。
目標バンドスコア毎にレベル分けされて単語が掲載されているので、目標バンドスコア6.5~7.0の単語を中心に「自分のスピーキングテストで使えそうな語彙」をチェックして、音声を確認しながら例文と共に使い方をマスターして自分のものにしましょう。
単語だけインプットしていきなり使ってはダメですよ。難しい単語だからこそ、背景や文中での使われ方を押さえてマスターした上で使いこなす必要があります。あくまで自分の表現したいことの延長にある単語をピックアップしましょう。
スピーキングテストでは、話す内容は自分でコントロールできますよね。どのように話を展開するのかは、それぞれにクセがあるものです。実際にテストで話している自分を想像しながら、新しい語彙を取り入れて下さい。
目標バンドスコア7.5の単語になってくると、スピーキングで実際使えそうな単語は限られてくるので、リーディング向けです。よほど余裕がある場合を除き、手を付けなくても良いかと思います。
【実践IELTS英単語3500(音声DL付)】 ですが、これを基本の単語帳にするのはおススメしません。あくまで補助的に使うのが良いです。そもそも分厚くて持ち歩くには重いので、筆者は購入後すぐに目標スコア毎に裁断して、6冊の薄い冊子にした上で、7.0(たまに6.5)だけ持ち歩いていました。薄さをお伝えするために、画像載せておきます(汚い…)。
発音の矯正
次に、発音の矯正です。
CD音源通りに単語帳の音読を繰り返すと、英文のリズムは掴めてくるのですが、リズムと発音は別物です。
聞いた音の真似をして正しい発音が出来てしまう天才もたまにいますが、ほぼ無理なので、基本的には口の開け方や舌の使い方の「セオリー」を学ぶ必要があります。RとLの舌の使い方の違い等、よく議論されるところですよね。
発音が綺麗にできていると、単純にその部分で加点が狙えるだけでなく、やはり全体として試験官にプラスのイメージを与えることが出来ます。これ、大きいですよね。
ちなみに、「アクセント」と「発音」もまた別物です。アクセントというのは「訛り」ですよね。人によって聞き取りづらい訛りはあるでしょうが、間違ってはいません。よって、減点の対象にはなりません。たまに日本人訛りが苦手だというネイティブもいますが、日本で受験する場合、試験官は日本人のアクセントに慣れているので、あまり問題になりません。逆に、発音はルールです。間違っていると減点の対象ですし、伝わりません。
発音の矯正のためにやるべきは「フォニックスの習得」です。
「フォニックス」というのは、英語圏の子供達が英語の綴りを正しく発音するために学んでいる発音ルールです。いわば、英語の基本中の基本ですね。なぜか日本の教育ではこれが必修でないのですが、英語を正しく話すためのとても大事なステップです。しかもシンプルで簡単。
筆者はこの方の動画で身に付けました。英会話講師のちぐささんです。この方の発音動画すごくおススメです!お金もかかりません^^
メンターからフィードバックを受ける
最後に「メンターをつけることの重要性」についてです。
IELTS関連の記事では散々お伝えしていますが、IELTSの目標スコア達成において、全て独学でこなすのは非常に厳しいです。もちろん、メンターがいるだけでスコアが上がるわけではありません。結局一番重要なのは本人の努力です。
しかし、どう頑張っても個人でできないこともあります。それが「自分の現在の能力を客観的に判断すること」です。スピーキングやライティングは正答数でレベルを測ることができないので、尚更ですね。
客観的に判断するために必要なのは「経験」です。英語力向上という過程において、辿り着いたことのない領域を目指す中で、自分の現在地を正確に判断するのは不可能です。もちろん、こういったブログや書籍等で先人の経験を習って予想することはできます。でも、それが合っているかどうかは結果が出るまで分かりません。
どんなことでも、何かを習得するには時間がかかります。順調に進んでいるように思っていても、失敗や挫折をして初めて自分の立っていた位置に気付くものです。
しかし、これがIELTSの試験となると、「失敗」は希望の進路を断たれることとイコールです。
英語4技能の向上というのは簡単なものではありません。やるべき事が山のようにあるので、戦略はコーチ(メンター)に任せて自分はプレーヤーとしてスキルを磨くことに全力投球すべきです。努力の方向が間違っていたら軌道修正してもらい、弱点があれば指摘を受け、それを克服するアドバイスや激励をもらってください。
【補足】メンターを決める際のポイント
では、どのようにメンターを決めれば良いかというと、結局「相性」かなと思います。
それ以外に必須だと思う条件としては、以下の通りでしょうか。
- IELTSに精通している
- IELTS指導経験が豊富
- いつでもすぐに相談できる
- 英語力向上メソッドが明確
「相性」というのは個々の講師との相性もそうですが、サービスや方針との「相性」も重要ですね。対面でクラスメイト達と一緒に学ぶのが肌に合っている人もいれば、オンラインで講師とマンツーマンの方が安心という人もいます。
クラスメイトがいると励まし合ったり情報交換できるのがメリットですが、人によっては比べてしまい焦ってしまうことも。好みの問題です。
とにかく、実際にカウンセリングを受けて感触を確認することです。専門のスタッフは、試験に関する有益な情報を沢山持っているので、無料カウンセリングだけでも発見があるはず。
筆者は、実際いくつかカウンセリングを受けて、結局校舎が近いという理由でバークレーハウス系列にお世話になりましたが、IELTS関連のコーチングやスクールについては別途まとめ記事を作成しようと思います。
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絶対失敗できない人向け
今の英語力では恥ずかしい…といった気持ちは一切捨てて、早めにカウンセリングを受けることです。スコアメイクは時間がかかるものなので、とにかく早めに取り組みましょう!
まとめ
【「IELTSスピーキングのスコアアップ」シリーズ】、第2回は「スピーキングテスト全体」の「後編」として、スコアアップをより確実なものにするための解説でした。
- 実戦での対応力を磨く
- スコアに直結する高難度の単語を押さえる
- 発音の矯正(フォニックス)
- メンターをつける
やることが沢山ありますが、焦らず1つ1つ取り組んでいきましょう。シリーズ第3回目の次回は「PART1 対策」ですね。お楽しみに!
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