【TOEIC®フリーク注意】990満点を目指すな!(TOEIC発案者より)

以前に「TOEICの勉強をしても英語は話せない?TOEICの勉強は無駄?」の記事で「TOEIC860点以上はTOEIC卒業すべき」と書いたのですが、TOEIC発案者が「730点を取ったらもう受けるな!」と言っている記事を見つけて大いに共感したので、シェアしたいと思います。

Tina

SNS上でも多いですね、TOEIC満点フリーク。ゲームとしては面白いと思うので気持ちは分かりますが、やっぱり勿体ない!

関連ワード】トイック 満点/トーイック 990点/1390点/990点満点の呪縛/英語 話せない/使えない/満点をとってはいけない/リーディング/リスニング/就職/TOEICマニア

英語学習の新定番!スタディサプリ ENGLISH まずは無料体験!
Tina

スタディサプリ ENGLISH TOEIC L&R対策コースのアプリが7日間無料で使えます^^ 隙間時間にサクッとできるので、試してみたい方はぜひ^^

※この記事での「TOEIC」の記載は、 TOEIC® L&Rテストを指します。

※TOEIC® is a registered trademark of ETS. This page is not endorsed or approved by ETS.

目次

「730点を取ったらもう受けるな!」By TOEIC発案者

730点を取ったらもう受けるな!

これはTOEICの発案者の一人である早稲田大学元教授の三枝幸夫氏の言葉です。TOEICは故・北岡靖男氏が日本のビジネスパーソンのために発案したテストですが、その北岡氏にテスト開発のアドバイスをした影の発案者がこの三枝氏です。

なぜ730点かというのは下のレベル表を見て頂くと分かりますが、「Bレベル」をクリアしてコミュニケーションの素地を備えているという目安ですね。このレベルに達していれば「TOEICを受けるよりどんどん使うべき」ということです。

参考:東洋経済オンライン TOEICだけでは英語は話せない!?日本の教育を変えるキーマン 千田潤一(3)

レベルスコア評価(ガイドライン)
A860Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
B730どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
C470日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
D220通常会話で最低限のコミュニケーションができる
Eコミュニケーションができるまでに至っていない
TOEICスコアとコミュニケーションレベルの相関表(IIBC資料を元に作成)

「730点でTOEIC卒業は早すぎる!」という声が聞こえてきそうですよね。筆者も感覚的には、800点中盤あたりまでは目指して良いと考えていますが(TOEICの内容や難易度からして)、そもそも、そういう話ではないんです。

TOEICの本来あるべき姿というのは、高得点を目指す試験ではなく、英語の世界に羽ばたくための最低ライン(minimum standard)を知る指標だということです。1970年代、グローバル経済において日本企業が海外進出を進める中で、日本人の英語によるコミュニケーション能力に危機感を抱いた日本人が立ち上げたTOEIC L&Rプロジェクト。

最低ラインを超えれば良いのです。そのラインを知って、リアルな英語の世界に羽ばたく日本人を増やしたかったわけです。

Tina

それがいつしか高得点だけを追い求めるテストになってしまった…と。

Tina

この相関表、つい最近まで全然納得できなかったんですけどね。リスニングとリーディングだけのスコアなのにコミュニケーションに対して過大評価しすぎだと感じていましたが、「素地はあるから羽ばたいて良いよ」という発案者からのエールだったのですね。

TOEIC® L&Rの暴走:「満点だけを追いかけるな」

スコアが高ければ高いほど良いわけではない

グローバル化の波に乗り遅れないようにとビジネスパーソンのために開発されたTOEIC L&Rテスト。TOEIC誕生前に日本人が英語を勉強していなかったかというとそうではなく、いわゆる英文和訳や和文英訳の翻訳問題や文法問題がメインの受験英語でした。点数が高ければ高いほど正義の世界です

しかし、いくら受験英語をクリアしても英語が話せない日本人。

そんな中、より実践的な問題で最低ラインを設定し、そこをクリアした日本人がどんどん英語の世界に羽ばたいていくことを夢見て考案されたのがTOEICだったわけです。

スコアが高ければ高いほどいいわけではない」…TOEICの発案者である故・北岡靖男氏の言葉です。

「英語はそれぞれの目的に応じたレベルに到達すればいいんだ。TOEICは最低限の指標を示すためのminimum standard(最低基準)で、maximum standard(上限基準)ではない。」

「高いスコアの人が偉いなんてこともない。高ければ高いほどいいわけではない。満点がスゴいわけでもない。」

引用:東洋経済オンライン TOEIC満点を目指すだけの人はダメ 日本の教育を変えるキーマン 千田潤一(2)

TOEIC® L&Rの暴走:ステイタス化、満点フリーク…

今では年間総受験者数230万人にも達するTOEIC L&Rテスト。言うまでももなくリスニングとリーディング能力のみを測るテストですが、「英語テストと言えばTOEIC L&R」という程に日本人の間に浸透しています。

スコアが一種のステイタスと化し、900点を超えてもより高いスコアを目指して受験し続ける人も少なくありません。満点がいかにすごいかを語るブログが散見され、「TOEIC990点○回連続取得」というTOEIC満点フリークも続出。

発案者の故・北岡氏は常に「満点だけを追いかける人だけは作らないようにしよう」と言っていたそうなので、真逆の現象、全くもって大暴走です。L&Rのスコアが過大評価されるがあまり、英語の世界に羽ばたくための「手段」であったTOEICスコアがいつの間にか「目的」に変わってしまいました。リスニング・リーディング偏重型の勉強スタイルが確立されてしまったとも言えます。

Tina

開発元であるETSによると、TOEIC L&Rで最も正確に英語力を計れるのは400~700点の間で、それ以下もそれ以上も多少の歪みやズレが生じるのだとか。歪みを補正するには、低い方の歪みには更に難易度の低いテストで、高いレベルの歪みにはスピーキングとライティングテストを用いて能力を測るしかないのだとか。うーん、まぁ、そりゃそうだ。
参考:TOEICで終わっちゃダメよ~ダメダメ 日本の教育を変えるキーマン 千田潤一(4)

英語を話せるようになることに特化!

TOEIC満点=TOEICの達人(英語の達人ではない)

筆者はMBA留学帰国後にTOEICを受けましたが、結果945点で満点はとれていません。満点をとりたいか?と聞かれると、「あまり興味がない」というのが本音です。というのも、ここからTOEIC満点を取るために対策をするとしたら、それって英語力向上とは違う次元になるんです。

Tina

ゲーム感覚で面白いだろうとは思いますけどね。

筆者のスコアはIELTS7.0とTOEIC945ですが、まだまだ足りないことだらけです。TOEICのリスニングは満点ですが、海外ドラマは物によっては理解度60%くらいです。TOEICとリアルの英会話は全く別物です。TOEICというのは、日常生活やビジネスシーンのごく一部を切り取った“限られた世界”の中で、基礎力を測るべく非常に分かりやすく作られているので、満点を取った所でそれ以上でも以下でもないんです。

TOEICレベルの問題をミスなく制限時間内にクリアした人」です。

Tina

そこに魅力を感じるかどうかですよね。塾の講師をされている方などは、英語力よりもそういった能力が必要だったりするので意味はあると思いますし。

TOEICはスコアの同一性を維持するために統計処理を用いた独自の採点システムを設けています。試験による難易度の差でスコアがブレないように調整しているんです。つまり、全問正解していなくとも満点になることもあれば、全問正解しても満点にならないこともあります。

北岡氏がTOEIC L&Rを「maximum standard(上限基準)ではない」とした意味が分かりますよね。

他にやるべきことが山のようにある英語の世界で、TOEIC満点に固執するのはなかなかナンセンスです。また、満点までいかなくても900点台で更に上を目指している方、前述の通り、それってほぼ誤差です。ある程度の英語基礎力がついて、TOEICで高スコアがとれるようになったら、TOEICに固執せずに自信を持って次の世界に進んでほしいと思います。

Tina

時間は有限。TOEIC満点を目指せる集中力や学習力があるなら、どんどん実践で使っていきましょう。するとTOEICがいかに小さな世界であったか気付くはずです^^

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次