TOEICのリスニングセクション受験の際の「コツ」の「後編」です。
良いスコアを取るために【「絶対にやるべきこと」と「絶対にやってはいけないこと」が1つずつある】とお話しました。今回は「絶対にやってはいけないこと」です。
これをすると、本来のリスニング力を存分に発揮することが出来ないんです。
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※この記事での「TOEIC」の記載は、 TOEIC® L&Rテストを指します。
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設問や選択肢を「全部読んではいけない」
絶対にやってはいけないことは、「設問と選択肢を一語一句すべて読むこと」です。
リスニングでは「いかにリスニングに集中するか」が重要です。TOEIC試験の性質上、PART3とPART4では、リスニングセクションにおいても「リーディング力」が求められます。
先読みの重要性については前編でお話した通りですが、「素早く先読みが出来ない」という人は、無意識に設問と選択肢をそのまま全て読もうとしています。
ちょっと例を挙げて見てみましょう。
下記はTOEIC公式HP上で公開されているPART4のサンプル問題です。先読みの場面を想像して、読んでみてください。
Where most likely is the speaker?
(A) At an award ceremony
(B) At a musical performance
(C) At a retirement celebration
(D) At a training seminar
引用:TOEIC® Listening & Reading Test サンプル問題 TOEIC公式HPより
読むというのは「理解すること」で、「心の中で読み上げること」ではありません。
「何を聞かれていて、どんな選択肢があるか」瞬時に必要な情報だけ読み取って理解し、それを頭に入れた状態でリスニングに集中しないといけません。上記のサンプル問題の場合、読むべき箇所は以下のようになります。
Where most likely is the speaker?
(A) At an award ceremony
(B) At a musical performance
(C) At a retirement celebration
(D) At a training seminar
「most likely」は最も可能性の高いというような意味で、TOEICリスニングの設問において良く使われる表現です。場面を映像で見ているわけではなく聞こえた情報だけで判断するため、「話し手はどこにいると考えられますか?」というちょっと遠回しな表現になります。
でも、これ、要らないですよね。「話し手はどこにいるか」と理解できれば良いわけです。
例に挙げたサンプルはシンプルな設問ですが、この文章が長くなったり選択肢全てが文章だったりすると、心の中で全文読み上げていては全く時間が足りません。
一語一句読まないと理解できないと思い込むことをやめましょう。
短く変換して頭の中で繰り返す
「一語一句読んではいけない」というのはスピードも勿論ですが、「記憶」という観点でも非常に重要なんです。「先読み」の際、次の放送が始まる迄に一度読めばOKというわけではありません。
「設問内容を頭に入れる=記憶する」ことが必要です。
1つの放送で3セット設問があるので、短い時間で内容を頭に入れるのは結構大変です。もちろん一度で頭に入るなら良いのですが、基本的には「放送前に読めるだけ何度も繰り返して読んで頭に叩き込む」ことになります。その際、短い単語で要点のみ繰り返す方が頭に入りやすいのは明白ですよね。
繰り返しになりますが、「いかに放送中にリスニングに集中するか」です。
「先読み」のやり方で効率的でおススメなのは、まずは設問と選択肢を最小限の単語数で3セットとも目を通し、その後は設問のみ繰り返して頭に入れるという方法です。選択肢は、一生懸命読んでも4つの内3つは全く関係のないことが書かれているので参考程度にチェックして、注力して聞き取らなければいけない設問内容を頭に入れることを優先しましょう。
※オンラインテストでは放送の直前に設問と選択肢が現れるため、前編の「先読み」は無効なので注意。今回の「一語一句読まないこと」は共通して有効です。
最後に
「”チートでない” TOEICリスニングのコツ」を前編・後編の2回に分けてお伝えしました。
試験でリスニング力を最大限発揮するためのコツです。
「じゃあチートなコツって何?」ってところですが、例えばリスニングで「質問と同じ単語が入っている選択肢は選ばない」とか「似た発音の単語は間違いの可能性が高い」というものです。
この類のものは自分の英語力よりも高いスコアを出すためのチート(ごまかし)ですよね。理解できていないけれど得点するための裏技みたいな。スコアが必要な状況は理解できるので否定はしませんが、折角受験をするなら、しっかり準備をして「力試し」を楽しんで頂きたいところです!
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