受験者に知っておいてもらいたいIELTS特性シリーズの第3弾、今回は試験の情報収集に関するIELTSの特性です。
IELTSは世界で年間350万人以上の受験者が、留学・移住・就業のために受験しています。近年の日本人の正確な受験者数は公表されていないのですが、2016年には国内の受験者数が約3.7万人に達しており※、増加傾向が続いています。
※公益財団法人 日本英語検定協会「IELTS白書2016-2017」より
この頃から急速に受験者が増えてきてはいるものの、全体の比率として日本人以外の受験者の方が圧倒的に多いことが分かります。
つまり、試験対策に関する情報も、実は国外の方が圧倒的にボリュームが多いんです。
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日本国内のIELTS市場
近年の日本国内におけるIELTSの普及は目を見張る勢いです。
2016年の受験者数3.7万人という数値以降、公式な数値の発表はないようですが、入試で採用する大学、団体受験を行う教育機関や団体も全国的に増加しており、テストセンター（受験会場）は全国16都市に広がっています。この流れに伴い、IELTS対策スクールやIELTS関連の参考書も増えてきて、受験者としては良い環境が整いつつあります。
一方で、日本人にとって馴染みのある「TOEIC」ですが、日本の受験者数は2020年度の集計で約169万人です※。新型コロナウイルス感染拡大の影響で受験者数が一時的に減少していますが、それでも169万人。IELTSの受験者数増加の勢いを加味しても、国内の市場規模の違いが分かるかと思います。
※2020年5月31日 IIBCプレスリリースより
もちろん、TOEICとIELTSでは受験する目的が全く異なりますが、何が言いたいかというと、市場規模が小さければそれだけ情報が限られるということです。
TOEICの参考書ってすごく沢山ありますよね。アプリも充実していますし、殆どの英語スクールでTOEIC対策は定番メニューです。TOEICに関する情報を発信しているサイトも数えきれない程あり、勉強法も試験のコツも、自分に合った情報に辿り着くのに苦労しません。受験日にはSNS上でリアルタイムで活発な情報交換が行われていて、最新の試験情報へのアクセスも簡単です。
前述の通り、IELTSもこうした環境が整いつつありますが、まだまだ発展途上です。そういった状況の中で、IELTSの本家サイトや各公式テストセンターが非常に質の高い情報やアドバイスを提供しており、これは大いに活用すべきです。
一方で、IELTS指導を謳う外部スクールや講師の数は相対的に見てそう多くはありません。実際の受験者からの一次情報というのも同様です。
Tinaここ数年でかなり増えてきてはいますけどね。
グローバルな情報収集のススメ（スコアメイク終盤）
国内のIELTS受験者はまだまだ少数派で、受験者はこうした状況を当然のものとして受け入れていますが、ひとたび日本を出れば、世界規模の年間受験者数は350万人超です。
日本語にこだわらなければ、有益な情報がそこら中に転がっているんです！
とは言っても、基礎的な英語力の向上という点では、やるべきことは決まっています。また、国内のIELTS関連の情報の質は高く、相対的に数が少ないと言っても学習を進める中で問題になることはありません。
基礎力向上の段階では、情報が多ければ多いほど良いというフェーズでもなく、むしろ信頼できるメンターとしっかり向き合い、やるべきことを確実にこなすことに集中すべき時期です。
では、国外の情報を活用してほしいタイミングはいつか？と言うと、ある程度の英語力が付いて「試験対策」のみに特化するフェーズです。
スコアメイクのために段階的に試験を受ける時期です。ひたすら公式問題集を解いたりスピーキングのサンプルをこなしたりといった段階かと思います。
この時期は現状スコアをふまえてメンターと共に弱点分析を行いながら、一方で受験者本人がいかに効率よく有益な情報にアクセスできるかが鍵になります。期日までの限られた時間の中で、良いツールがあれば使うにこしたことはありません。
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英語での情報収集力は武器になる
すこし話が脱線しますが、インターネット上に存在する情報のうち、日本語で書かれた情報が全体の何パーセントかご存知ですか？
実は、たったの約2%※です。
日本語というのは、日本人しか使わない非常にニッチな言語なんです。インターネットで世界中と繋がっている…というは間違いではないですが、日本語だけのソースにアクセスして情報収集をしている状態というのは、この2%の中で情報を探している状態です。
一方で、英語で書かれた情報は約63%※となっています。
※参照元 Percentages of websites using various content languages By W3Techs.com
参照元サイト(W3 Techs）のデータは日々更新されています。数値は2021年10月時点の情報です。
英語が読めるようになるだけで、情報収集力がグンと上がります。
IELTSの試験対策をしている段階から、どんどん英語のソースにアクセスする習慣をつけていきましょう。そういった習慣が英語力を向上させ、IELTSのスコアにも反映されていきます。
英語での情報収集力は武器になりますよ。
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おススメのツール
おススメのツールをいくつか紹介しておきますね。他にも色々と探してみてください^^
オンライン完結成果保証型英会話のスマートメソッドR
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（IELTS Preparation with Liz Free Tips, Lessons and English)
元IELTS試験官のLizが運営するIELTSのTipsを詰め込んだサイト。有名ですよね。
筆者は主に空き時間で彼女のYoutubeを観ていましたが、リスニングの勉強にもなっておススメ。可愛らしい穏やかな話し方に癒されつつ、試験官目線の有益な情報が得られます。
公式問題集をやりこんだ後、とにかく沢山サンプル問題を解きたい人向け。
「棒グラフの為の語彙」「数字の表し方」等、ライティングのためのボキャブラリーも充実。
Youtubeチャンネル。
スピーキングの模擬テストの様子が観れます。受験者がどのバンドスコアなのかが明示されているので、「7.0をとるにはこの受験者と同等のパフォーマンスが必要なんだな」という指標になって便利です。
Tinaちなみに、スコア別のスピーキング動画はIDPの公式サイトにもあります。
そちらも有益ですが、このYoutubeチャンネルはコメント欄で「この受験者はもっと高いスコアになるはずだ」というようなスコアに対する議論が巻き起こっていて、それも含めて面白いです。
IELTSに関する基本情報から高スコアをとるためのtipsが満載。
特に受験者が情報交換をし合う掲示板（Forum）では、直近の試験内容に関する情報や再採点でどのくらいスコアが上がったか等のフレッシュな情報が手に入ります。
Tinaこういった情報交換系のツールの使用は自己責任で。
IELTSに限らずネットリテラシーを身に付けて情報を取捨選択できるようになりましょう。
最後に
今回は日本語以外の有益なIELTS学習ツールについてお話しました。
IELTS関連のYoutube動画の登録者数を見ても、スコアメイクに苦戦しているのは日本人だけじゃないんだなと、なんだか励まされますよね。ぜひ自分に合ったサイトやチャンネルを見つけてみてください^^
※IELTSやTOEFLに関しては、早い段階で専門の講師の指導を受けることをおススメします。現在の英語力にもよりますが、スコアメイクは基本的に時間がかかります。期限に間に合わなかったという事態を避けるために、早めにメンターを探しましょう。
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