IELTSを受験する目的は殆どが「海外大学or海外大学院留学のため」ですよね。最近は国内の大学受験でIELTSスコアを利用するという人も多いでしょうか。
いずれにせよ、これから受験する方は是非「1度で目標スコアを達成するケースはほぼない」ことを頭に入れておいて頂きたいと思います。
スコア、とにかく「ブレ」ます!
【関連ワード】IELTS 何回受ける/アイエルツ スコア上がらない/採点 ぶれ/試験官 甘い/試験官 厳しい/ielts 平均 何回/受験回数/
■IELTS対策 無料体験レッスン受付中!
※IELTS is a registered trademark of University of Cambridge ESOL, the British Council, and IDP Education Australia.
※TINATECH is not affiliated, approved or endorsed by University of Cambridge ESOL , the British Council, and IDP Education Australia.
※All other trademarks on this website are the property of their respective owners.
IELTSスコア達成までの平均受験回数 ※TINATECH調べ
さて、IELTSの目標スコア達成までの受験回数ってどれくらいでしょうか?
これはもちろん、受験者の現在の英語レベルと目標スコアによって大きく変わりますので、以下の通り設定してみます。
- 高校までの英語はある程度頭に入っている
- 英語圏の長期滞在経験なし
- 外国語大卒や英語専攻といった語学系のバックグラウンドはない
- TOEIC600~700点程度
- 大学院留学の目安OA6.5を目指す
大学院留学を目指すとなると、こんな感じでしょうか。
「英語中級レベル」に当たるかと思います。IELTS5.0~5.5程度でしょうか。
このレベルでOA6.5を目指すと受験回数は平均して5~6回といったイメージです。
出願が近くなると2週間に1回もしくは週に1回のペース受験するというようなことも珍しくありません。地方在住で開催日が限られる場合は遠征して他の都市で受験するというのも「IELTSあるある」です。
日本だけでなく、現地イギリスで開講されているIELTS対策コースの講師(イギリス人)に平均受験回数について質問したことがありますが、アジア・ヨーロッパ・中東など出身国に関係なく、中級レベルから6.5を取るには期間は「最低半年」、受験回数は「平均5回程度」だと言っていました。
6.0→6.5の壁は高く中級者にとって第一関門ですが、6.5→7.0、7.0→7.5となる程に攻略が難しく、8.0は別世界だと言っていたのが印象的です。
これから受験する方からすると、しっかり準備をして目標スコアが達成できるレベルになってから受験すべきだと思われるかもしれません。なぜ目標レベルをクリアできない段階で受験を重ねるか疑問に思うかもしれません。
受験料も高額ですしね…。
もちろんそれが理想ではありますが、そんなに簡単なことではないんです。一言でOA6.5と言っても、殆どの出願先で各技能の最低スコアが設定されています。例えば、「OA6.5で各セクションで最低6.0以上」とか、「OA6.5でWritingとReadingで6.5以上必須」とか。なので、OA6.5がクリアできても内訳が仮に【L7.0/R7.0/W5.5/S6.0】だとしたら、Writingで規定を下回っているためどちらの条件も満たしていないことになります。
1つでも失敗するとアウトです。
そしてIELTS、とにかくスコアがブレるんです。
期日までにスコアメイクをしなくてはいけないので、出来る限り準備をした上で早めに受験して感覚をつかみ、期日が近づいてきたら数をこなしてベストスコアで提出するということになると思います。
なぜスコアがブレるのか?
では、なぜ安定してスコアをとることが難しいのでしょうか?
基本的に理由は2つ。
1つは単に実力不足、もう1つは採点者による評価のブレです。
①実力不足
辛い現実ですが、実力不足です。
実力のある人でもスコアがブレやすい試験ではありますが、守備範囲の狭さがスコアのブレに直結します。得意な分野の問題だと点数が伸びるけど、苦手分野だとさっぱり…というパターンはこれに尽きます。語彙力含め、どんな問題が来ても対応できる力をつけるには物理的にかなり時間がかかります。
IELTSは基本的に「これから海外に羽ばたこうとしている人達」が受験するテストです。帰国子女等の一部の例外を除いて、英語力向上という目的も含めて海外大学や大学院を志望する方が殆どですよね。
つまり、これから英語力を上げようとスタート時点にたっている状態の受験者が多くを占める試験ということです。スタート時点の実力は人それぞれですが、日本人のほとんどが「志望校のスコア条件を達成するために必死で勉強する」ことになります。
「書く」「話す」のトレーニングを含めていくら必死で勉強しても、たかが半年~数年でネイティブのようにはなりません(実力は間違いなく積み上げられていきますが)。守備範囲が限られて当然なのです。
出題内容によりスコアがブレるのは、単純に「まだ安定したスコアをとれる実力がない」ということです。
「今回のListeningはクリアに聞き取れたけど、Writingは対策していなかったトピックで失敗してしまった」
という感じで4つ全ての技能でベストを出すことが難しく、受験回数が増えていきます…。
②採点者によるブレ
日本人にとってIELTSの難関はやはりWritingとSpeakingです。
ListeningとReadingである程度安定したスコアがとれても、WritingとSpeakingのスコアがブレるというパターンが多いです。これは単純に「書くこと」「話すこと」が苦手でその分野の実力不足ということもありますが、そこに更に「採点者による評価のブレ」も加わります。
IELTSのWritingとSpeakingは、ListeningやReadingように「合っているか間違っているか」ではなく、受験者の能力を試験官が判断します。もちろん公式の基準に則って採点が行われますが、試験官によって評価に差が出てしまうことがあります。
例えば、Speakingで発音の良し悪しが全体の印象を左右することもあれば、細かな文法を気にする試験官もいるでしょう。そもそも評価の甘い試験官もいれば厳しい試験官もいます。相性もあります。
解釈の問題というかなんというか。
運営は極力公平なジャッジに努めていますが、人間が採点する以上、避けられない部分です。受験者として出来ることは、より良い評価がもらえるようトレーニングを積むしかありません。
但し、正当な評価でないと感じた場合には「再採点」を依頼することもできます。
③その他
その他、試験本番というのはIELTSに限らず、色々な要素がパフォーマンスに影響するものです。体調が優れなかったり、周囲の環境に敏感になってしまい実力が出せない…といったこともありますよね。「試験慣れ」というのも大事です。
IELTSは一発勝負の試験ではないので、複数回受験を前提に受験の際にはリラックスして臨みましょう^^
最後に
IELTS、なかなかクセのある試験です。現在IELTSのスコアメイクに苦戦している方、IELTSってそういう試験です…。
スコアに一喜一憂する気持ちは痛いほど分かりますが、苦しいのはみんな同じ!落ち込んでいてもはじまりません。とにかく挫けずに挑み続けましょう!
これからIELTSを受験する方については、スコアメイクに苦戦することを前提に早めに対策をスタートしてください。IELTSは絶対にメンターが必要です。できるだけ早いタイミングで自分の弱点を客観的に指摘してくれる講師にアドバイスをもらいましょう。
皆さんの目標スコア達成を願っています!頑張って!
■IELTS対策 バークレーハウス:
IELTS 高得点を取得し指導経験豊富な方が多く在籍
体験レッスン受付中
■IELTSスコアアップ LIBERTY ENGLISH:
IELTSの目標達成実績多数。成果保証制度あり!
無料カウンセリング受付中
■IELTSコース プログリット:
専属コンサルタントが徹底サポート。短期で飛躍的に英語力UP
無料カウンセリング受付中「英語力どこまで伸びる?」