【対策と注意点】TOEICのオンライン受験って?【先読み不可】

TOEIC® テストがオンライン受験できるって知っていましたか?

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行によりテレワークやオンライン授業が一気に普及しましたが、TOEICテストに関してもオンライン受験が可能となりました。

  • 24時間受験可能?
  • 試験時間が短縮された?
  • オンラインは先読みできない?
  • 対策法がマークシートと異なる?
  • 結果がすぐ分かる? 

等々、TOEICオンライン受験についてご紹介します^^

Tina

オンライン受験、便利な面もありますが、注意点も結構多いです。

関連ワード】TOEIC オンライン/トイック 自宅で受験/トーイック オンライン 先読みできない/対策必須/ 高スコア コツ

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目次

TOEICテストのオンライン受験とは

2020年4月よりTOEICテストのオンライン受験が可能となりました。

但し、現在のところオンラインで受験できるのは「TOEIC IPテスト」のみです。

Tina

「公開テスト」では現在のところ(追記:2022年10月時点)オンライン受験のオプションはありません。

このオンライン方式はTOEIC Speaking &Writing TestsTOEIC Bridge Testsを含む全てのTOEICプログラムに対応していますが、TOEICテストと言えば=TOEIC L&Rテストという方が殆どだと思いますので、ここではL&Rテストに絞ってお話していきます。

Tina

以降の「TOEIC」の記載は、TOEIC L&Rテストを指します^^

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オンライン受験の概要:時間が半分?!

試験時間:約半分の時間で終了!

試験時間:約1時間

リスニングセクション約25分間(45問)、リーディングセクション約37分間(45問)の約1時間の試験です。

マークシート方式のTOEICテストが約2時間ですから、おおよそ半分の時間で終わります。また、決められた「テスト実施終了日」までの期間で24時間いつ受験してもOKです。

Tina

所属する団体によっては日時の指定がある場合があります

試験会場:自宅で受験できる!

基本的には「自宅」で受験します。

インターネット環境が安定していてPCさえあれば受験ができますが、IIBCのHPには「IPテストを実施する団体の希望するテスト会場もしくは自宅」とあります。

Tina

団体の意向にもよりますが、基本的には自宅になることが多いかと思います。

IIBCのHP情報を参照の上、著者作成:TOEICオンライン問題形式

特長としては、「同じタイプのパートを2回ずつ受ける」という点です(リスニングの写真描写問題を除く)。

上の表を見て頂くと、各パートに名称はあるものの、マークシート方式と異なり「Part1~Part7」の記載がありません。そしてリスニングの写真描写問題を除けば、リスニング・リーディング共にUnit OneとUnit Twoは同じことの繰り返しですよね。

これは、CAT(Computer Adaptive Test)という、受験者の能力に合わせて出題するテスト問題を変化させていくシステムを導入しているからなんです。つまり、Unit Oneで全受験者共通の問題が出題され、次のUnit TwoではUnit Oneでの正誤度合に応じて受験者ごとに異なる問題が出題されるのです。面白いですよね^^

Tina

海外MBA受験を考えていてGMAT対策をされている方は馴染みのあるシステムですよね。GMATでもこのCATシステムが導入されています。

このシステムにより、少ない問題数で受験者のスコアを算出することが可能となり、更に、問題を全て解き終わった直後にスコアが確認できるようになりました。

Tina

結果がすぐに分かるのは嬉しいですよね^^

上の表で薄いピンクで色付けした各セクションのUnit Oneだけに注目してください。7つパートがありますが、これが上からそのままマークシート方式のPart1~Part7にあたります。

スコア:マークシート方式と同じ?

スコアは、マークシート方式と全く同じです。

リスニング・リーディングそれぞれ5~495点、トータル10~990点のスコアです(5点刻み)。

前述の通り、オンライン受験はIPテストのみのオプションですが、マークシート方式のIPテスト同様にTOEICの正式テストですので、オンライン方式のスコアも履歴書に記入できます

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【注意点】オンライン受験前に知っておくべき5つのこと

オンライン受験をするにあたって事前に知っておいた方が良い注意点をまとめました。

Tina

受験予定の方、必読です。マークシートとは勝手が違うので、しっかり対策を!

1.PC以外のデバイスでは受験できない

スマホやタブレットでの受験ができません

推奨環境についても、事前にしっかり確認をしておきましょう。

Tina

2022年4月20日:追記
2022年4月時点の推奨環境の最新情報は下表の通りです。対応OSやブラウザは定期的に変更がありますので、受験の予定がある方は必ずご自身で開催元に最新情報を確認するようにしましょう。「受験のしおり」に記載されていますよ^^

OSブラウザその他
・Windows 8.1(32or64bit版)
・Windows10(64bitのみ)
・Windows11(64bit)
・Google Chrome最新版
・Microsoft Edge最新版
<モニタの解像度>
解像度1024×768以上
14インチ以上のモニタを推奨
<ネットワーク環境>
LAN:各コンピュータに100Mbps
Wifi:54Mbps以上
1アクセスポイントにつき12台まで
・macOS 10.14 Mojave
・macOS 10.15 Catalina
・macOS 11 Big Sur
・macOS 12 Monterey
・Google Chrome最新版
※Safariは非対応
Tina

ブラウザですが、Safariは使えないので注意

Tina

ディスプレイのサイズはかなり重要軽量タイプのノートPCだと12インチが多いのですが、結構見にくいと思います。推奨は14インチ以上となっていますが、出来るだけ大きめのものを。

Tina

あとは、音の問題。自宅って意外と予期せぬ音が起こりやすいので、イヤホンorヘッドフォン必須です。リスニングに集中できる環境を作りましょう^^

Tina

普段静かなのに、テスト中に限ってサイレンが鳴ったり近所で集まりがあったり…。

2.リスニングの先読みができない

TOEICテストのリスニングセクションにおける「先読み」が重要であることは、TOEIC対策をされている方なら一度は聞いたことがありますよね。

Tina

リスニングセクションのPART3とPART4で有効なテクニック。

マークシート方式では、セットの設問とそれに対する選択肢が印刷されていて、会話やアナウンスを聞いて設問に答えていきます。

「先読み」とは、この会話やアナウンスを聞く前に設問と選択肢を読み、何を問われているかを確認してから放送を聞くというテクニックです。

Tina

長い放送の中でポイントを絞って注意して聞くことができるので、聞き逃しを防ぎ、効率よく解答することができます。

しかし、オンライン受験では「先読み」が不可能なのです。セットの設問と選択肢は、「会話やアナウンスが放送される直前」に表示されるシステムになっています。

んー、これってどうなんでしょうね。会話だってアナウンスだって、要点を絞って聞くって大事ですよね。そういう意味で、ビジネスシーンを前提としたTOEICテストにおいて、「先読み」のトレーニングって有効だなと思っていたのですが。

ただまあ、「先読み」がテクニック化しすぎて、理解できない部分がありつつもポイントだけ拾って得点するようなケースもあると思うので、より実力が試されるということでしょうか。

オンライン受験を控えている方、この部分は対策必須です。

Tina

筆者はTOEICリスニングセクションで満点をとっていますが、先読みNGなのはやりにくいなと感じます。
ある程度リスニングに自信のある方は、読みながら聞くよりも、放送中はリスニングに集中して内容を頭に入れて、その後に設問を読んで解答する方が事故が防げる気がします。

3.リーディング各ユニットの時間配分が決まっている

オンライン受験の概要」でご紹介した通り、オンライン方式ではUnit Oneで受験者の能力を測り、Unit Twoではその能力に合わせた問題が出題されます。リーディング全体の試験時間は約37分ですが、ユニット毎に時間が決まっているんです。

Unit Oneの時間を余らせてUnit Twoに進んだとしても、余った時間をUnit Twoに繰り越すことはできません。また、Unit Twoに進んだ後にはUnit Oneには戻れません。仕組み上、当然といえば当然ですが、全体の試験時間と問題数に合わせて試験対策をしようとすると失敗しますので、気を付けてください。

4.見直しができる

オンライン受験では「Review機能(レビュー機能)」があり、見直しをしたい問題に印をつけておいて、制限時間内であればその問題に戻って見直しをすることができます。また、未解答の問題も一覧で確認することができます。オンラインの場合、解答したつもりでもクリックできていなかったりということもあるので、嬉しい機能ですね。

IIBC 「TOEIC L&R IPテスト(オンライン)_受験のしおり」より抜粋

上記は、オンライン受験の登録をした後に確認することができる「受験のしおり」の一部です。操作方法や推奨環境等、オンライン受験にあたり重要な事項が載っていますので、しっかりと事前に確認するようにしましょう。

5.操作方法や注意事項も英語

テスト中に出てくる問題についての説明や操作に関する注意など、全て英語です。

例えば以下の警告文。これは、リーディングのUnit Oneの制限時間がまだ残っている段階でUnit Twoに進もうとすると出てくる警告文です。 「3. リーディング各ユニットの時間配分が決まっている」でお伝えした内容ですね。「制限時間が残っているので、まだ設問に戻って解答をチェックできますよ。“Next”ボタンを押して進むともうUnit Oneには戻れませんよ。」という内容ですよね。

Stop! This is the end of Unit One. If you finish before time runs out, you may go back to the questions and check your mark. Once you click “Next”, you can no longer return to questions in Unit One.

Tina

これ、ちょっと戸惑いませんか?

文章自体は難しいものではないのですが、テスト中に驚いてペースを乱される方もいるかと思います。

事前に「受験のしおり」を読んでシステムを頭に入れておけば理解もスムーズですので、必ず目を通すようにしましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

マークシート方式のTOEICテストに慣れていると多少クセのある形式に感じるかもしれませんが、試験時間が短かったり結果が即確認できたりとメリットも多いです。

オンライン受験に採用されているCATシステムもそうですが、こうした技術の発展により効率化が進む一方で、テクニックだけで点数が稼げるような問題が淘汰され、本当の実力が試される時代になってきているのかもしれません。

英語学習においてTOEICはあくまで通過点。スコアアップのための特化型の勉強が一定期間必要なのも事実ですが、その先を見据えて総合的な英語力を上げていきましょう^^

Tina

オンライン受験は現時点ではTOEIC IPテストのみのオプションですが、将来的には個人受験でも選択できるようになると良いですよね。
オンライン受験を控えている皆さん、落ち着いて頑張ってください^^

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