試験勉強を一生懸命頑張っても、合格する人もいれば不合格な人もいます。毎日朝から晩まで野球の練習に明け暮れても、プロ野球選手になれる人は一握りです。
「努力すれば必ず目標は達成できる!」わけではないのが現実ですよね。
では、「実る努力(報われる努力)」と「無駄な努力」の分かれ道はどこなのか?というのが今回のお話です。
【関連ワード】間違った努力/努力は必ず報われる/努力できない/報われない努力/自助努力/努力 続かない/結果を出す人の考え方
「実る努力」と「無駄な努力」
試験勉強やスポーツだけでなく、何をするにも成功の裏には努力があります。
昇進だったり新規事業の成功、会社経営なんかもそうですよね。
何も行動しなければ成功に辿り着かないのは明白ですが、一生懸命やっているはずなのに結果がでないというのは誰にとっても辛いものです。努力をしたらその分の成果が欲しい…これは当然のことですよね。
成果を出して「努力を実らせることが出来る人」、頑張っても「成果に結び付かずに無駄な努力になってしまう人」がいます。
努力すれば成果に結びつくのではなく、努力には「実る努力」と「無駄な努力」があるということです。
個人的には、目標に達成しなかったとしても、その努力が「無駄」とは思わないですけどね。むしろ財産。そこからまた頑張れば良いです。とは言え、成功セオリーはあるので、ここでは「実る努力」と「無駄な努力」の2種類の努力という視点でお話をします。
「実る努力」に不可欠なこと
では、「実る努力」が出来ている人達が実践していることはなんでしょうか?
「努力を実らせるために不可欠なこと」ですね。
①PDCAを回す
「実る努力」をする人は、現状分析の上で目標達成までの戦略を立てて実行し、改善を繰り返します。
闇雲に努力をするのではなく、目標達成のための仮説を立てて[Plan]実行し[Do]、進捗や進歩を確認して[Check]改善を図ります[Action]。そしてそれを繰り返します。
PDCAをひたすら回すのです。
現状分析も戦略も大切ですが、より大切なのは客観的に評価して改善し続けることです。
②すぐにやる
目標達成までの戦略を決めたら、すぐに取り掛かります。
「もっと良い方法はないか」「本当にこれで良いのか」と思い悩まず、「実る努力」が出来る人は、一度決めたらまずはすぐに行動するんです。上手くいかなくても、改善点を見つけてすぐに試します。
「もっと効率の良い方法はないか」とずっと考え続けていることこそ、最大の非効率なんですよ。
③やり続ける
「実る努力をする人」は、逆に言うと「無駄な努力にならないように努力をする人」ですよね。
それは実はシンプルで、「報われるまで努力し続ける人」なんです。
途中で投げ出してしまっては、どんな努力も無駄になってしまいます。上手くいかなくても、時間がかかっても、改善を図りながら努力し続けられる人が最後に報われるのではないでしょうか。
とにかく続けましょう。
改善しているのか後退しているのか分からなくなる時期もあります。でもそれを繰り返すうちに見えてくるものがあります。ちゃんと進んでいるんですよ^^
④適性を見極める
「才能」とも言います。
現状分析をして戦略を立て、PDCAを回して行動し続けていれば大抵のことは上手くいきます。上手くいくまで忍耐強くやり続けることが出来る人が、努力を実らせることができる人です。これは確かです。
しかし、現実問題、努力だけではどうしようもない次元があるのも確かです。
野球選手になれなかった全員が、努力の足りなかった人や努力の仕方を間違えた人ではないですよね。高い次元になればなるほど、適性や才能の壁も高くなります。
「報われる努力」をするためには、自分の適性を見極めるというのも時に必要です。頑張れる力があるのですから、自分がより力を発揮できて輝ける場所を見つけることも大切です。その場所にしたって、目標に辿り着くには苦難も伴いますが、きっともっと楽しいはず。
適性の重要度は、目指す目標によって全く異なることも付け加えておきます。
「無駄な努力ばかりしている」と感じている人へ
- 頑張っているのに成果が出ない
- 同じように頑張っているはずなのにいつも負けてしまう
- 無駄な努力ばかり…自分には何の才能もないんだ
こんな悩みを持っている人って沢山います。このジレンマから抜け出すためには、単純に先程お話した「“実る努力”に不可欠なこと」を実践すれば良いのです。セオリーはシンプルです。
ただ、「実践しようとしても上手くいかない」という人が陥りがちなパターンがあるので、「無駄な努力ばかりしている」と感じている人へ筆者からのアドバイスです^^
偉人達からの言葉
まずは前向きに!
努力無くして偉業を成し遂げた人はいません。
「努力していない」と言う成功者はいるかもしれませんが、本人が努力を努力と認識していないだけです。好きなことに没頭しているだけ…というタイプです。
あなたの努力は「無駄な努力」ではなく、「実る努力」になる過程にいるだけです。
偉人達の言葉を送ります。力が湧いてきませんか^^
天才とは努力する凡才のことである。
アルベルト・アインシュタイン
努力すれば報われる?そうじゃないだろ、報われるまで努力するんだ。
リオネル・メッシ
若い頃、10のことを試しても9つが上手くいかないことがわかった。そこで10倍努力した。
バーナード・ジョー
一念発起は誰でもする。努力までなら皆する。そこから一歩抜き出るだめには、努力の上に辛抱という棒を立てろ。この棒の上に花が咲く。
桂小金治
空虚な目標であれ、目標を目指して努力する過程にしか人間の幸福が存在しない。
三島由紀夫
名言集って好きです。落ちてる時にパワーをもらえます^^
特にドラッカー「仕事の哲学」は必読です!
「いま最良だと思う戦略」を立てよう
まず、戦略(計画)はとても重要です。
計画がないと、上手くいっているのかどうかが判断できず、修正することもできないので、時間や労力ばかりかかって成果に結びつきません。闇雲に努力をしても時間ばかり過ぎていきます。
しかし、戦略立案に時間をかけすぎるのも考えものです。
もっと効率的な戦略…もっと効果的な戦略…考え出すとキリがないです。目的はベストな戦略を考えることではなく、目標を達成することですよね。
手段が目的になってしまわないように注意。
「いま自分にベストな戦略」という視点で考えましょう。明日でも明後日でもなく、今(いま)です。
情報収集をした上で戦略を立てたら、すぐに実行あるのみです。
だって未来の自分のためのものではないですから、いまやるしかありません。
▼目的と目標、目標達成のための法則等は下記の記事でも書いてます。
一喜一憂しないこと(淡々と粛々と行動あるのみ)
奮い立ってすぐにスタートできても、上手くいかないと落ち込んで、行動が止まってしまっていませんか。
「すぐにやる」「やり続ける」というのは、上手くいかない時こそ大切なことです。上手くいかない時というのは、逆に改善のチャンスです。
気持ちが沈んでしまうと前向きになるのは難しいかもしれません。みんなそうです。そんな時は無理にテンションを上げる必要はないので、淡々と粛々とやるべきことをやりましょう。そうして行動していた方が、考えこんでいるよりも気持ちが晴れてくるものですよ^^
あのメジャーリーグの大谷選手にだってスランプがあります。でも淡々と現状と向き合い改善を模索し続けてきたからこそ今があるのではないでしょうか。
成長を見つけよう
自分の小さな成長によく気が付く人は、何をするにも長続きします。
「こんなに頑張っているのに全然成長しない」と嘆いていては、続くものも続きません。頑張っているなら何かしらの成長があるはず。小さくても良いので、きちんと見つけてあげましょう。
PDCAのC[Check]のフェーズでは、自分を客観的に評価することが重要ですが、改善点だけでなく、自分の進歩も客観的に知る必要があります。改善すべき点もあれば、それまで通りの方法でやり続けるべき点もあるわけです。
成長に気が付くと報われた気がしますよね。その積み重ねです^^
使えるものは使おう(人/ツール/その他リソース)
「努力が報われない…」と嘆いている人は、「こんなに頑張っているのに!どうして!」とフラストレーションを抱えていますよね。残念ながら無駄な努力をしてしまっている人というのは、「誰かに頼ることは甘えだ」と考える人が少なくありません。思い当たる節、ありませんか。
努力が実る、報われる状態というのは、目指している目標を達成して成果を得る状態です。極端な話、努力なしに目標を達成できるツールがあるなら、使えば良いわけです。「そんなのはズルだ!」と思いますか?
目標は達成したら終わりではないんんですよ。また次の目標が見えてくるものです。逆に達成しないと見えてこない次のステップがあります。根性論に固執すると、目標が達成できないだけでなく、この次のステップが永遠に見えてこない…つまり永遠に同じ位置に留まり続けるリスクがあります。
それを実感しているからこそ「努力が報われない…」と感じているのではないでしょうか。
人でもツールでもその他のリソースでも、使えるものは有効に使っていきましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
頑張ってるんだから報われたい!ですよね。筆者も頑張っている読者の方には是非成果を掴み取って幸せになって頂きたいです^^
「“実る努力”に不可欠はこと」は以下の4つ。ぜひ実践してみてください^^